邪神ちゃんドロップキック

破天荒すぎる「邪神ちゃん」

アニメの中身以上に破天荒と言われている「邪神ちゃんドロップキック」の制作委員会。過去には無数の違法アップロードに対抗する為、放送前のアニメ映像をYouTubeで公開したり、本編を細切れにして何本も公開したりして話題になった事もありました。
そして、この度、更に仰天のアイデアを発表し、大きな話題となっています。

違法動画を“合法”に

「邪神ちゃん」に限らず、アニメ・ドラマ・映画などの映像コンテンツは現在、違法アップロードに悩まされています。権利者の許可無く勝手に映像が動画サイトにアップされ、本来手に入る収益が手に入らないという問題です。

「邪神ちゃん」も漏れる事無く違法アップロードに悩まされており、宣伝プロデューサーである柳瀬一樹氏によると、その数は月間1000件以上発生していたと言います。
「これら違法アップロードを逐一報告したとしても1円にもならない上に、コストはずっと発生する状態。せっかくこんなに無料で無尽蔵に邪神ちゃんが広がっていく力があるのであれば、それと戦うのではなく『邪神ちゃんの宣伝』という認識にすればよいのでは?」と逆転の発想を思い立ち、なんと違法アップロードを“合法”とするアイデアを出したのです。

具体的にはアニメ第三期である『邪神ちゃんドロップキックX』のアニメ本編の切り抜き・本編を使った考察・解説・紹介、コンテンツのMAD動画などを許可するというモノ(アニメ第一期・第二期は対象外)。公式はこれを「二次創作」と呼んでいます。
公開可能なプラットフォームは「YouTube」と「ニコニコ動画」の2つ。映像を引用する形ならツイッターなどに投稿する事もOKとの事。1つの動画で使える映像は最大10分まで。

ただし、利用する前には事前に登録作業が必要との事。この手順を踏めば、キチンと収益化もOKとなっています(ただし、一部は制作委員会に分配)。

危険を犯す事無く、本編が使える

許可無くアニメ本編の映像などをアップするのは、冒頭にも書いた通り100%「違法」です。いつ動画がバンされるか分かりませんし、アカウントが停止になったり、最悪逮捕されるという事もありえます。
公式でアニメ本編の利用を許可する事などまずありえない事ですが、今回はその「ありえない事」が起こったわけです。多少の制限・手順はありますが、それでバンされる危険性が無くなると考えれば、違法アップローダー達にもメリットは十分にあると思われます。

この流れが今後どうなっていくのか、気になる所です。

【サイトはコチラ】
http://jashinchan.com/special
画像引用:邪神ちゃんドロップキック公式HP