ゲームプレイ動画

全国で初めての逮捕劇

宮城県警察は、人気アドベンチャーゲーム『シュタインズ・ゲート』のゲームプレイ動画をYouTubeに著作権利者に無断で公開したとして、男性(52)を著作権法違反の疑いで逮捕した事を発表しました。
「ゲームプレイ動画」に関する著作権法違反での摘発は全国で初めてのケースとなります。

事件の全容

名古屋市の男性(52)は、2022年6月~7月頃にかけて、ゲーム『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』のエンディングを含めた1時間余りのゲームプレイ動画を権利者の許可無く公開。
男性は他にも、2019年頃からアニメの『STEINS;GATE』や『スパイファミリー』の結末をアニメ本編の映像と合わせて明らかにする「ネタバレ動画」なども公開しており、これらの動画からも広告収益を得ていた模様です。

ゲームプレイ動画の文化はどうなる?

YouTubeなどの動画配信におけるゲームプレイ動画はもはや1つのジャンルとして定着しており、人気配信者によるゲーム実況動画は数万人が視聴する事も珍しくありません。
メーカー側も最初こそ厳しく禁止していましたが、ゲームプレイ動画自体が人気になった事、動画によってゲームの知名度などが上昇するケースもあり、配信に関しては一定の制限下でなら許可するガイドラインを作成するようになりました。任天堂やカプコンと言った大手ゲームメーカーも「ネタバレ禁止」などの条件下なら許可を出しています。筆者もこうした動画を見て買おうと決めたゲームが何本もあります。
しかし、現実としては、許可を得ずに、またはガイドラインを守らずに数多くのゲームが配信されているのが実情です。

また、アニメの違法アップロードも同じように危険視されています。
アニメに関してはゲームよりも遥かに厳しく、基本的に本編を配信する事はできませんが、実情は面白い部分だけを切り取った「切り取り動画」などが氾濫しているのが実態です。

あまりにも数が多いため、削除依頼を出してもすぐに別の動画が出てきてしまい、いたちごっこの様相を呈しています。一方でこれらの動画によって知名度が上がるという事情もあり、放置されているケースも珍しくありません。まだまだ整理整頓が出来ているとは言えないようです。
今回の件をきっかけに、違法動画が減っていくという流れになるのか、気になる所です。