引用元:NOBORDERZ

あの名画がNFT化!

世界的な人気を誇る浮世絵師・葛飾北斎(かつしかほくさい)。詳しい事は分からなくても、誰もが教科書などで一度は見た事があると思います。その人気は日本国内にとどまらず、世界にも波及しています。
今回、彼の作品が世界で初めてNFT化され、発売される事になりました。

NFTとは?

NFTとは「Non-Fungible Token(ノン・ファンジブル・トークン)」の略で、日本語で言うと「代替性のないトークン」となります。

例えば、絵画で言うと、本物なら数億円する物が偽物なら数万円の価値しかないという事がよくあります。これは、それが「本物」である証明ができるからこの値がつくのです。
これに対して、デジタルで制作したモノは、コピー&ペーストをする事で簡単にまったく同じモノを複製する事ができます。その為、「本物」「偽物」と言った概念が基本的に無く、ネット上に無数の「本物」が出回り、高い価値がつく事はあまりありませんでした。

そんなデジタル物に対して「これはコピーされてない本物です」「これは〇〇さんの所有物です」と言った、「替えの効かない証明データ」を制作・付随させる事で、デジタル物であっても「希少品である」と証明できるのです。
これが「NFT」です。
NFTは仮想通貨などに使われる「ブロックチェーン」を使って管理される為、ネット上でやりとりする限り、どこに行ってもこれを証明する事ができます。
この「NFT」は現在、世界的に大きな注目を集めています。

葛飾北斎作品のNFT化

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今回NFT化されたのは、葛飾北斎の「冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」(全46図)。1831~1834年に版行された富士図版画集(大判錦絵)です。
NFT化したのは浮世絵のデジタル処理と所蔵を手がける映像作家、中田耕市(MEIBIS+)および株式会社ライブ・パブリッシング。作品自体は100年以上前の物となりますが、れっきとした版権物になります。
本NFTは中田耕市氏の所蔵するデジタル静止画と、更に中田氏がモーション処理を施した全46図で構成されています。

販売されているのは、現在世界的に注目を集めているNFTマーケットプレイスの「XANALIA(ザナリア)」。既にサイトは公開されており、誰でも購入する事が可能となっています。

筆者が7月27日に確認した所、静止画が45作品、モーション(動く)処理がされた物が46作品販売されていました。価格は全て仮想通貨ALIAで販売されており、静止画は1,157ALIA(日本円で62,000円)、モーション処理物は6,500ALIA(日本円で約30万円)となっています。
葛飾北斎の作品と考えれば、これは安いと言えるかもしれません。

なお、これはあくまでも「デジタルアート」に限ります。実際に本人によって描かれた作品及び、出版された紙による物とは別になりますのでご注意ください。ちなみに現在初版と言われる北斎作品は、数千万円の値がついています。

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いつか値が上がるかも?

今や誰もがネットにアクセスし、様々なデジタルコンテンツを楽しみ、そして作る時代になっています。一方で、画像や映像と言ったデジタルコンテンツはコピーが非常に容易な為、著作権というモノが疎かにされてきました。NFTはそんなデジタルコンテンツの管理状況を変える可能性を秘めています。
今回の作品もいずれ価値が上がる可能性があります。気になった方は是非ともチェックしてみてください。

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