引用元:PS Vita公式サイト

PS Vita発売から10年

この記事を書いている2021年12月17日は、ソニーの携帯用ゲーム機「プレイステーション Vita」が発売されてからちょうど10年になります(2011年12月17日発売)。
PSPに続くソニーの携帯ゲーム機という事でおおいに話題になった「PS Vita」ですが、売り上げ的にはPSPには遠く及びませんでした。PS Vitaとは何だったのか、筆者の経験も含めて語りたいと思います。

プレイステーション Vita

「プレイステーション Vita」は2011年12月17日にソニーから発売された携帯ゲーム機です。ソニーにとってはPSP(プレイステーション ポータブル)の後継機に当たるゲーム機でした。ちなみに「Vita」とはラテン語で、英語で言うと「Life」。「日々の生活を遊びに変えていきたい」という思いがあったんだそうです。

2004年に発売されたPSPに比べて性能は格段にアップ。画面は5インチの有機ELディスプレイ、画面解像度も480×272だったPSPに比べて960×544と倍以上にアップ。PSPとは比べ物にならない鮮やかなグラフィックを実現し、当時はおおいに話題となりました。

他にも背面にタッチセンサーが付いていたり、ジャイロセンサーがついてたり、Wi-Fiと接続してインターネットを介したダウンロードができたり、高さのあるアナログスティックが付いていたり(PSPのアナログスティックが高さが無く非常に使いにくかった)、と、当時まさに最先端を行くゲーム機でした。

売り上げはPSPに惨敗

性能的にはPSPを遥かに上回るPS Vitaでしたが、実際の売り上げはPSPには遠く及びませんでした。PSPが全世界で8000万台売れたのに対し、PS Vitaは1600万台。1/4程度の売り上げしかありませんでした。これを書いてる今は既に生産も終了しており、今購入するには在庫を探すしかないという状況です。

何故、こんなにも差がついてしまったのか。ここからは筆者の考えも含めて解説していきたいと思います。

引用元:日本ファルコム

筆者がPS Vitaを買ったのは確か2015年~2016年くらいだったと思います。筆者は日本ファルコムが出しているアクションRPG「イース」シリーズが大好きで「イース セルセタの樹海」がプレイしたくてPS Vitaを買いました。「セルセタの樹海」はすごく面白かったのでPS Vitaを買った事は後悔していませんが、後に「セルセタの樹海・改」としてPS4でも発売され「だったらコッチが出るまで待てば良かったな~」と強く思いました。

PS Vitaが売れなかった最大の理由はコレだと思います。つまり、ほとんどのタイトルがPS4でも発売されていたのです。一般的にPS4版の方がグラフィックがキレイな事が多く、結果的に多くの人が、PS Vita版を選ばずにPS4版の方を選び、結果的にゲーム機も売れなかったのではないかと思います。
また、2010年代はスマホアプリが急激な勢いで広がっており、そちらに人気を取られてしまったというのも大きな原因だと思います。
他にもPSPには「モンスターハンター2nd G」と言ったモンスタークラスのメガヒット作があったが、PS Vitaにはそういった大作が誕生しなかった事も挙げられると思います。

今、PS Vitaは?

今もPS Vitaは筆者の家にあります。ただ、今はもっぱらPS5をやっているので、PS Vitaをプレイする事はあまりありません。ただ、PS Vitaでしか発売されていないタイトルを20本近く持っているので、それらをプレイしたくなったらまた引っ張り出してくると思います。

性能的には抜群でも時代の流れの中で淘汰されていったPS Vita。ソニーはVita後の携帯ゲーム機をまだ出していません。今後、更なる後続機が生まれるのか気になる所です。

【公式ページはコチラ】
https://www.jp.playstation.com/psvita/