モバイルSuica

カードからアプリへ

筆者は今の今までカードタイプのSuicaを利用していました。が、コロナの影響でテレワークになった事もあり、利用度が激減。ただ、会社の都合で急に使う事もあり、その度に自動券売機に行ってチャージしたりと面倒だと思うようになりました。
そこで、思い切ってカードタイプは止めて、アプリの「モバイルSuica」を使う事にしました。が、そこには大きな壁があり、いきなりつまづいてしまいました。
今回は、皆さんには同じ失敗をしてほしくないので、その事についてお話したいと思います。

カードの払い戻し

まずやった事はカードの払い戻しです。カードの方にはまだ数千円のチャージが残っており、更に払い戻すと500円が返って来るので、捨ててしまうのはあまりにも勿体ない。という事で、最寄りの駅の緑の窓口に行きました。
が、まずここでハードルが。人が多い! 日本有数の巨大な駅の年末の緑の窓口という状況もあったと思いますが、ズラリと20人は並んでおり「マジか…」とガックリ。
かと言って別の日にまた行くのも面倒だと思い、仕方なく列に並びました。そして待つ事30分。やっと番が回ってきて、駅員さんに事情を話してわずか3分で終了。30分並んで3分かい、と思いましたし手数料で200円とられたものの、シッカリお金は戻ってきました。
教訓。払い戻しはなるべく何も無い平日に行いましょう。

モバイルSuicaインストール

さて、カードは無くなったので、いざモバイルSuicaです。
利用は簡単でGooglePlayから「モバイルSuica」を検索してインストールするだけです(iOSの場合はApp Store)。電車に乗るには当然お金がかかりますが、アプリの利用自体にお金はかかりません。
インストール後、メールアドレスと任意のパスワードを設定すれば、すぐに利用できます。インストールした時点では定期の予定は無かったので、まずはチャージで数千円入れました。チャージするにはクレジットカードの設定が必要です。設定すればチャージする度にクレジットカードを通してお金が引き落とされるという形です。
その設定をしたらもう自動券売機に行く事無くチャージできるし、定期も同じ流れで購入できます。自分の家で無事にチャージが出来たのを見て(まだ一度も利用してないのに)「これは便利だ! これからはモバイルSuicaの時代だ!」と、田舎者のごとくテンション上がってしまいました(笑)。

そして使う日がやってきた

それから数日後、会社の都合で東京に行く用事ができ、ようやくモバイルSuicaの出番です。
モバイルSuicaのホームページを見てみると、アプリを開いておく必要も無く、スマホの電源さえ入れておけば、カードと同じようにセンサーに近づけるだけで自動改札口を通れるとの事。なるほど、じゃあ大丈夫だな、と安心して駅まで行き、自動改札の前へ。そしてスマホを取り出してセンサー部分にスマホを押し付けるものの反応せず、扉が閉じてしまいました。

「……あら? 何で?」

もう一度やってみるもののやはり反応せず。日本でも有数の巨大駅なので後ろから次々と人がやってくるので、慌てて隣に履けてスマホをチェック。が、キチンと動いており、全然理由が分かりません。数分チェックしたものの、さっぱりなので仕方なく、近くにいた駅員さん(20代くらいの若い女性駅員さん)に尋ねる事に。

「あの~。モバイルSuicaが反応しないんですけど…」
「えー、そうなんですか? じゃあ……一度スマホを再起動してみてはどうでしょうか?」

……それ、本当に効果あるの? と疑いつつもスマホを再起動。そして、再度改札を通ってみても案の定反応せず……。もう一度駅員さんに聞こうと思ったものの、その時駅員さんは別のお客さんと話をしており、しかも何かクレーム言われてるみたいで一向に話が終わらない。
「……こりゃ、もう話は聞けんな」と諦めて、もう一度ヘルプ画面などを確認してみる事に。

通れなかった理由

もう一度、ヘルプ画面を細かくチェックします。
すると「不具合・トラブル」の項目の中に「改札口やレジでSuicaが反応しない」と言った項目が。これだ! と思って見てみた所、「おサイフケータイのメインカードにSuicaを設定しないと使えません」との文言が。
おサイフケータイ? そんなのの設定が必要なの? 全然知らんかった……。というか、自分のスマホにおサイフケータイなんか入ってたかな? 調べてみるとなんとおサイフケータイを発見。今まで一切利用した事が無かったのでビックリしました。
開いてみると、Suicaの表示がされていました。「あれ? もう設定されるじゃん?」と思ったものの、上部に警告文のようなモノが出ており、「おサイフケータイをONにしないと使えません」との事。
ON? ONとは何? 何も分からなかったので、その警告文をタップしてみると、スマホの接続設定の画面に移行。そこには「NFC/おサイフケータイ」の項目があり、それをタップする事で「ON」になりました。

これで大丈夫だよな…? と不安になりながら改札口を通ると無事、通過する事ができました。

駅員さんに「通れました!」と報告しようと思ったんですが、まだクレーム対応をしていたので(汗)、そのまま電車に乗る事にしました。ちなみに電車は1本、乗り遅れました。

おサイフケータイの設定もしてほしかった

もしかしたらモバイルSuicaの設定の途中でおサイフケータイについて説明があったのかもしれませんが、出来るならばおサイフケータイの設定もモバイルSuicaからできるようにしてほしかったですね。私のような失敗をした人は他にも絶対にいると思います。

と、文句を言いつつも、もう券売機に立ち寄る必要が無くなったというメリットは非常に大きいです。しかも、いつどれだけお金を使ったのか履歴も残るので、会社に経費精算を報告しやすい(笑)。もう二度とカードを利用する事は無いんじゃないかと思います。

改札の前でアタフタしていた時、次々と通過していく人を見ましたが、まだカードタイプを利用していた人がたくさんいました。みんな、絶対にモバイルSuicaの方が手間が無くていいと思うよ!

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