フィッシング詐欺

フィッシング詐欺にご注意を

有名企業を偽り、個人情報を盗み取ろうとする「フィッシング詐欺」はインターネットの普及に比例するように増え続けています。当サイトでもいくつもの詐欺サイトを晒していますが、まったく懲りる事無く送られ続けています。

そこで今回はそんなフィッシング詐欺に関する様々な情報をお届けしたいと思います。

2024年は「ヤマト運輸」が最多

フィッシング詐欺に関する様々な情報を統括している「フィッシング対策協議会」によるデータによると、2024年7に報告されたフィッシング詐欺の件数は177,855件。2024年6月は33,695件増えており、2024年の月間での数字としては最も高い数字になっています。
なお、この数字はあくまで「報告があった件数」なので、実際はこの数倍、数十倍、下手したら数百倍の件数が実際に送られている可能性があります。

そのフィッシング詐欺の内、実に30.6%を占めたのが、大手配送業者「ヤマト運輸」を騙るメール。他、1万件以上の報告があった企業はAmazon、東京電力、三井住友カード、イオンカードと言ったラインナップで、これらを合計すると全体の82.6%になりました。
更に1,000件以上の報告があった企業は14社。これを含めると全体の97.1%となり、ほぼ全てのフィッシング詐欺は有名企業を騙ったスタイルとなっている事が分かります。
フィッシング詐欺

詐欺サイトの半数が「.cn」

フィッシングメールに記載されている詐欺サイトのURLに関しては、「.cn」約50.0%、次いで「.com」が約36.8%、「.com」が約3.1 %、「.dev」が約2.8%という結果に。
「.cn」は中国に割り当てられたドメインです。「.com」「.com」「.dev」は特定の国には割り当てられていない国際的なドメインです。単純に考えれば中国によるフィッシング詐欺が多いと推察できますが、偽装なども可能なので必ずしもそうとは言い切れないかもしれません。

皆さんもご注意を

冒頭の画像は筆者が受け取ったヤマト運輸のメールです。もちろん、全て詐欺メールです。
ただ、ヤマト運輸を利用している人は非常に多く、心当たりがある(と思ってしまう)人も多いはずです。例え心当たりがあっても一度ジックリとメールを確認する事が大事です。詐欺メールはアドレスやURLなど、必ずどこかにおかしな点があるはずですから。

【サイトはコチラ】
https://www.antiphishing.jp/report/monthly/202407.html
画像提供:フィッシング対策協議会