音の良さと金額は比例する、らしい

現在、音楽のサブスクサービスは非常に充実しており、いつでもどこでも常に最新の音楽を聴く事ができます。それに伴い、日々進化しているのがイヤホンです。
もちろん、安価でありながら上質なイヤホンもありますが、オーディオ好きからは「音の良さと商品の金額は比例する」などと言われています。つまり、高ければ高いほど音質も上がるという事です。

筆者も大好きの音楽好き(特にロックやメタルが好き)で、外出する時はほぼ必ずイヤホンを付けています。音質にメチャクチャこだわるというわけではありませんが、それでも一定の水準(低音がクリアに出るなど)に達していないとやはり嫌です。

今回はそんな筆者が出会ったアレなイヤホンのお話をしたいと思います。

あのお店で買った超激安イヤホン

それはある休みの日の事、暇だったので車でドライブをしていた所、行った事の無い商業施設を偶然見つけたので、時間もまだまだあるという事で入ってみる事にしました。

そこは様々なお店が入っている大型商業施設で、その日はまだお昼も食べていなかったのでとりあえずラーメン屋に入ってお腹を満たしました。具沢山の醬油味のつけ麺で、とても美味しかったです(笑)。
食後、すぐに帰ってしまうのも勿体なかったので、店内を散策する事に。食料品店や家電量販店など、様々なお店が軒を連ねていましたが、その中に有名な100円ショップを見つけました。特に買いたい物があったわけではないんですが、何か面白そうな物があるかもと思って覗いてみる事に。
そこで100円(税込110円)のイヤホンを見つけたのです。

110円なので、もちろんワイヤレスではなく有線タイプです。とは言え、それでも110円は超激安です。筆者が今までお店で見たイヤホンの中でもダントツの安さでした。専門的なモノになると1万円を超える事も珍しくないイヤホンが、まさか110円とは……。
しかも見た目は結構シッカリしていて、おそらく街角で見かけてもまったく遜色無い感じだと思いました。

(これはもしかしたら音質もなかなかに良いのでは?)

筆者が日頃使っているイヤホンは3,000円くらいです。個人的には3,000~5,000円も出せば、一定水準を超えるイヤホンを買う事はできると考えています。もしも110円で良い音質ならば、もはや1万円超えなんて買う必要も無いかもしれない。
そう思って1つ手に取り、レジに並びました。

気になる音質は…?

おニューのイヤホンの音質は静かな場所でジックリと吟味するのが筆者のスタイル。なので、家に帰り、テレビも付けず、iPodにイヤホンを接続し、聞き慣れているロックナンバーを再生し、その音質を確かめてみました。

で、その結果は……?

……うん、そうだよね。まあ、そんな事だろうとは思っていたけどね。
結果はまったく使い物になりませんでした。

残念ながら再現度は30%程度といった所でしたね。全体的に音が反響しがちな感じで、クリアな音とは程遠い。低音も重厚さがまるでなく、バスドラムの音が聞いてて悲しくなるほどすっぽぬけた感じに聞こえました。ベースなんて全然聞こえません。
使って2~3分ほどで耐えられなくなってしまい、すぐに引き出しにしまってしまいました。おそらく、もう二度と取り出す事は無いと思います。

音楽ではなくラジオなどと聞くなら使えるかもしれませんが、個人的にはそれであってももう2,000円払って音質の良いイヤホンを使った方が絶対にマシだと思いました。

安かろう悪かろうってもう言いたくないのに

最初に言った通り、今は安くても高品質なガジェットはたくさんあります。一生懸命作っている人がいるのですから、個人的には「安かろう悪かろう(安い物は品質が悪い)」とは言いたくありません。でも、今回のような物に出会ってしまうと、「やっぱり適正価格から大きく外れると厳しいな」と思いました。
今回は110円の損害で済みましたが、皆さんも安すぎる商品には気を付けましょう。