非売品ゲームのプレミア価値とは

今発売されている新しいゲームではまずありませんが、ファミコン時代のゲームには「非売品」と呼ばれる物がありました。
別の商品とコラボした限定ゲーム、キャンペーンなどで応募者だけに渡された特殊なタイプのゲームなどです。

それらのゲームは当然ながら一般的な流通網には乗らず、手に入れた数少ない人達が何らかの事情で手放す事でしか市場には出回りません。
その為、(ゲームの面白さ云々は置いておくとして)目玉が飛び出るようなプレミア高値で取り引きされる事があります。
今回は、そんな超プレミアな価格がついている非売品ゲームをご紹介したいと思います。

グラディウス アルキメンデス編

コナミから1986年にファミコン用ソフトとして発売した、シューティングゲーム史に名を刻む名作ゲーム。元は85年にアーケードゲームとして稼働したゲームです。
その「グラディウス」が当時大塚商品から発売されていたカップ麺「アルキメンデス」とコラボ。ゲーム内のパワーアップカプセルが「アルキメンデス」のパッケージになっているという特殊なタイプの「グラディウス」が4,000名にプレゼントされました。
おそらく、非売品ゲームの中でもトップクラスの知名度を誇る作品です。当時から大変希少とされ、現在、箱付きならプレミア価格10万円はすると言われています。

キン肉マンマッスルタッグ ゴールドカートリッジ

バンダイから85年に発売した、人気漫画「キン肉マン」を題材としたプロレスアクションゲームです。
このゲームには「ゴールドカートリッジ」と呼ばれる物が存在します。公式大会で上位8名だけに渡された激レアバージョンで、既存のキャラを1名外し、8名が希望したキャラが追加されています。
世に8本しか存在しない為、市場にも滅多に出てこず、過去にはプレミア価格100万円でやりとりされた事もあると言われています。

ロックマン4 ゴールドカートリッジ

カプコンから91年に発売された人気アクションゲームの第四弾。
このゲームのボスキャラは一般公募により募集されており、キャラが採用された8名に対して送られた金メッキが施されたバージョンです(中身は一般とまったく同じ)。
こちらも世に8本しか存在しない為、超がつくほどの希少品で、過去にプレミア価格40万円でやりとりされた事があります。

From TV animation スラムダンク 集英社LIMITED

バンダイより94年に発売されたスーパーファミコンゲーム「From TV animation スラムダンク 四強激突!!」をベースにした非売品です。今なお根強い人気のあるバスケットボール漫画をゲーム化した作品です。
漫画が連載されていた週刊少年ジャンプの企画で「スラムダンク」の人気(強い)キャラクターが登場するゲームが作られ、合計300名にプレゼントされました。
現在、プレミア価格40~50万円ほどで取り引きされていると言われています。

機動戦士Zガンダム ホットスクランブル ファイナルバージョン

バンダイから86年に発売されたシューティングアクションゲーム。
人気アニメ「機動戦士Zガンダム」を題材にしたゲームで、難しすぎる3Dシーンと、ガンダムらしさの無い構成で、当時からあまり高評価は得られませんでした。
「ファイナルバージョン」はその試作品であり、市販品とは「2Dシーンが無い」など、かなり内容が異なります。
抽選で1,000名にだけプレゼントされており、現在は20万円ほどのプレミア価格になっています。

アナタの家にもプレミア商品があるかも?

いかがでしたしょうか?
もはやコレクターでない限り手が出ないような価格ですが、逆に言えばコレクターからすれば、これだけのお金を出してでも買いたいと思える、希少価値のある商品だという事です。
もしも家にあったら……という事で、家の押し入れの中を探してみてはいかがでしょうか?