イオンからメールが

ある日の事、イオンからメールが届きました。それはこんな内容でした。

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【差出人】イオンフィナンシャルサービス株式会社 <aeoncard1×rxkyetk.cn>
【件 名】5月ご請求額のお知らせ
【内 容】
いつもイオンマークのカードをご利用いただき、ありがとうございます。
本メールはWeb明細(環境宣言)にご登録いただいているお客さまにお送りしております。

5月のご請求額が確定いたしました。

お支払いについて
ご利用カード : イオンカードセレクト
お支払日 :2024年6月27日

口座残高のご確認・ご入金は、お支払日の前営業日までにお願いいたします。
ご利用明細は、アプリ「イオンウォレット」またはホームページ「暮らしのマネーサイト」へログインいただきご確認ください。

▼ご請求明細のご確認はこちら
www.aeon.co.jp/app/

※メール作成時点での請求確定額になります。ご利用状況により再度請求額確定メールをお送りする場合がございます。
※お引落口座の設定が完了していない場合は、月末頃に発送いたしますコンビニの振込用紙でのお支払いをお願いいたします。お引落口座の設定が完了したかご不明な場合は下記よりご確認ください。

~中略~

このメールアドレス[statement×email.aeon.co.jp]は送信専用アドレスのため、ご返信いただいてもご用件は承れません。
当メールにお心当たりのない方は、大変お手数をお掛けいたしますが、その旨をお書き添えいただき下記アドレスまでお送りください。

発行:株式会社イオン銀行
業務受託会社:イオンフィナンシャルサービス株式会社
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一見すると、クレジットカードの請求確定メールのように思われます。しかし、実はこのメールは真っ赤な詐欺メールです。もしもこういうメールを受け取っても、絶対に対応しないようにしましょう。

では、どこで「詐欺」だと分かるのか、解説していきます。

詐欺の見分け方

①イオンカードセレクトを使っているか?
まずは基本の基本。このメールは「イオンカードセレクト」の請求メールです。もしもイオンカードセレクトを利用していないのならば、請求など発生しないので100%詐欺です。

②メールアドレスは正しいか?
イオンセレクトカードからのメールのドメイン(@よりも後ろのアドレス)は「aeon.co.jp」です。つまり、そうではないメールアドレスは詐欺という事です。今回貰ったメールのアドレスは「rxkyetk.cn」です。「aeon.co.jp」ではないので詐欺という事になります。
なお、「.cn」は中国からのメールという意味になります(日本は「.jp」)。

③メールに書かれているURLは正しいか?
イオンカードセレクトのURLは「www.aeon.co.jp/app/」です。つまり、そうではないURLは詐欺という事です。
今回貰ったメールに書いてあるURLは「www.aeon.co.jp/app/」です。同じですね。という事は本物か? と思ってしまうかもしれませんが、これにはカラクリがあります。テキスト上では合っていますが、実際に飛ぶURLが違っているのです。URLにカーソルを合わせてみて下さい。下に「本当に飛ぶURL」が表示されます。今回のURLが実際に飛ぶURLは「chaodongguo5.cn/」でした。
書いてあるURLと実際に飛ぶURLが違うなんて、正規のメールならありえません。

以上の事から、このメールは詐欺である事が分かるのです。

なお、「このメールアドレス[statement×email.aeon.co.jp]は送信専用アドレスのため~」という一文がありますが、実際に送られてきてるメアドと異なっています。この時点で100%詐欺だと分かりますが、こういう凡ミスは稀なのでご注意ください。作った人がよほどおバカさんでない限りは起きません(汗)。

せっかくなので飛んでみた

イオンのフィッシング詐欺メール

せっかくなので、詐欺のサイトに飛んでみました。パッと見、イオンカードのページに飛んだように見えます。しかし、↑にも書いたようにこのサイトは詐欺です。その証拠に、IDとパスワードのフォームに適当な英単語を入れても問題無くログインできてしまいました。
更に、本来なら明細が出るはずなのに、何故かクレジットカード情報を入れるフォームが出て来ました。明細が出ているのに何故クレカ情報を入れないといけないのか? それは、このメールが詐欺でクレカ情報を盗もうとしているからです。

怪しいメールにはご注意を

クレジットカードを利用している人なら、誰もが「請求確定メール」を受け取るはずです。今回のメールはそれを利用した悪質な詐欺メールです。しかし、キチンと調べてみれば詐欺だと分かる箇所が必ずあります。
少しでも怪しいと思ったらすぐには行動せず、ネットなどで調べる事をお勧めします。