iPod touch生産終了

アメリカのIT企業アップルは米国時間の10日、「iPod touch」の生産を終了し、在庫が無くなり次第、販売を終了する事を発表しました。iPodシリーズで生産が続いていたのはiPod touchのみ。これにより、21年に渡って続いた「iPod」の歴史がついに終了する事になりました。

iPodシリーズとは?

「iPod(アイポッド)」は、アップルが開発した携帯型デジタル音楽プレイヤーです。パソコン上で音楽などを管理するツール「iTunes(アイチューンズ)」の音楽データをコピーして携帯し、外でも音楽を聴く事ができるというアイテムです。2001年に初代iPodが発売されました。
それまで、外で音楽を聴く場合は、カセットテープやMD(ミニディスク)と言った方法が取られていましたが、iPoodは「デジタルデータ」という手法を取っており、これまでに比べて格段に管理・整理がしやすい事が特徴として挙げられ、ポータブルオーディオプレイヤーの代表格として爆発的な人気を獲得しました。

スタイリッシュなデザインなども人気を呼び、オリジナルであるiPod classic、小型化したiPod mini・iPod nano、シャッフル機能に特化したiPod shuffle、そして音楽以外にも様々な機能を備えたiPod touchなどが発売されました。

終焉の理由

アップルは終わる理由についてはハッキリとは回答していないものの、Apple Musicなどのサブスクサービスが人気を博し、もはやスマートフォンと音楽再生機器を「分ける」事に意味が無くなってきたと判断したというのが大方の見方です。
iPhoneに限らず、Androidでも同じ風潮になってきており、もはや「スマホとオーディオデバイスは1つのモノ」という認識が強まっている事を受け、生産を終了するものと見られます。

今すぐ店頭から無くなるという事は無いと思われますが、半年もすればおそらく無くなり、以降は中古ショップなどでの取り扱いが主になると思われます。

iPod愛好者の筆者の意見

筆者はiPhoneユーザーというわけではないんですが、大のiPodユーザーであり、つい最近もBluetooth機能が無いiPod classicにトランスミッターを付けて使えるようにしたという記事を書いたばかりでした。
筆者は容量が多い、余計な機能が無いという理由でiPod classicを愛用していますが、classicは2014年に生産終了。もしも今使っているのが壊れたらまだ生産が続いているiPod touchを買おうと考えていました。iPod touchはまだ生産が続いているから、これからもipodライフはずっと続くものだと思っていたんですが、まさかこんな事になろうとは……。

スマホの機能が日に日に増えていく様子を見て、いつかこんな日が来るのだろうとは思っていましたが、予想よりもうんと早い終焉に少し悲しさを覚えます。
とは言え、すぐにiPodがこの世から消えるわけでもないので、使える機種が普通に出回っている内にはしつこく使い続けたいと思っています。サブスクはその後です!