ジョーシンからメールが

ある日の事、何の前触れも無く、ジョーシンからメールが届きました。
ジョーシン(joshin)は家電からお酒まで、様々な商品を扱っている家電量販店です。筆者が子どもの頃にはほとんど見かけなかった気がするんですが、近年急速に勢いを増してきている印象があります。そんなジョーシンからのメールです。

【送信元】Joshin web 事務局 <admin×qu35w76.cn>
【件名】[Joshin web] カード情報更新のお知らせ
【内容】
残念ながら、あなたのアカウントが

Joshin webのカード情報を更新できませんでした。
これは、カードが期限切れになったか、請求先住所が変更されたなど、さまざまな理由で発生する可能性があります.

アカウント情報の一部が誤っているため、お客様のアカウントを維持するために、Joshin webのカード情報を確認する必要があります。今アカウントを確認できます。

【情報更新URL】
×××××.cn?DT=20210627145550&CUT=joshi7dac877fb9b29b7dbe4db2992e288f45

なお、24時間以内にご確認できない場合、誠に勝手ながら、アカウントをロックさせていただくことを警告いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

まったく身に覚えがありません。
一体、このメールは何なのか、調べてみる事にしました。

まずは内容のチェックから

まずはどういう内容のメールなのか、しっかり確認します。
どうやらカード情報を更新できなかったので確認してくれ、というモノのようです。筆者もクレジットカードの期限が迫ってきて、サイト側から指示を受けた事があるので、これもそんな感じのメールなのかもしれません。本当だとしたら、キチンと手動で対応しないといけません。
まあ、たった1日確認しないだけでアカウントをロックするなんて横暴以外の何物でもないと思いますが、まあそれがジョーシンのやり方という事なのかもしれません。

……以前、似たような感じのメールを受け取った気がしないでもないですが、それは後々語りたいと思います。

公式サイトをチェック

次に公式サイトをチェックします。もしも詐欺メールが出回っていると、公式で注意喚起される事がありますからね。
見てみると、「Joshin webショップを名乗る偽サイト・不審なメール等にご注意ください」というページが。見てみると、詐欺メールが確認されたので注意してくださいと出ています。更に正式なWebサイトのURL、及びメールマガジンなどで届くメールアドレスも記載されていました。

今回貰ったメールと見比べてみると……メールアドレスもメール内に書かれてあるURLもまったく一致しませんでした。
ここでハッキリしました。このメールは完璧に詐欺であると。

おかしな部分を分析

正直に言うと、メールが来た時点でおかしいとは思っていたんですが、いざキッチリ調べてみると、予想以上に「ボロ」が多い事が分かりました。
まずはURL関係です。ジョーシンの公式は全て「jp」が付いており、つまり「日本のサイト」である事が明示されています。が、今回もらったメールはメアドにもサイトURLにも「cn」と書かれてあります。「cn」とは「チャイナ」、つまり中国で発行されたという事。この時点でもう偽物だと分かるわけです。

他にも「〇〇〇様」と言ったメールの冒頭にあって然るべき文言無し、「今アカウントを確認できます」と言った日本語として相当乱暴な文面、そして前述したたった1日しか期限が無いという事など、大手企業としてありえない内容になっています。

こんな拙いメールで我々を騙そうなんて100万年早いですよ!

以前にも同じメールが

少し書きましたが、実は以前にもほぼ同じ内容のメールを受け取った事があるんですよね。内容どころか文面までほとんど一緒というね。おそらく同じ業者がやっているんだと思います。こりゃ、間違いなく筆者のメアド、闇に流出してるな(汗)。
でも、何もせず息をするかのように1秒で削除すれば、もう後は何も残りません。そして二度と思い出さなければ、その存在は最初から無かった事にできます。
皆さんも怪しいメールを受け取ったら即削除をお勧めします。

【公式ページはコチラ】
https://joshinweb.jp/infofish.html