高齢者の所有率は
1月22日、内閣の重要な政策に関する企画や調整・調査・分析を行う行政機関・内閣府は「情報通信機器の利活用に関する世論調査」という報告を行いました。
これによると、70歳以上の内、40%にも及ぶ人がスマホを利用していないと回答しました。
情報通信機器の利活用に関する世論調査
「情報通信機器の利活用に関する世論調査」は内閣府が22日に公表したデータです。全国18歳以上の人3,000人に郵送でアンケートを取り、67.2%の2,015人から回答を得て分析したものです。
なお、このデータは内閣府のWebサイトに行けば、誰でも閲覧ができます。
これによると、以下のようなデータが分かります。
【スマホやタブレットを利用しているか?】
利用している:77.8% 利用してない:21.6%
【各年代別の利用率】
18~29歳:98%
30~39歳:98%
40~49歳:96%
50~59歳:91%
60~69歳:73%
70~ 歳:40%
以下、「利用しないと回答した人」に対するアンケート
【利用してない理由】
・自分の生活には必要無い 50%
・使い方が分からない 39%
・必要があれば家族に任せる 34%
・詐欺などのトラブルが不安 27%
【どうすれば利用するか?】
・機器や通信料金が安くなれば 65%
・操作や設定がカンタンなら 57%
・楽しさや便利が分かれば 54%
【どんなサービスを利用したいか?】
・検索サイト 70%
・地図や電車のルート検索 65%
・ネット通販 51%
・SNS 42%
60歳までの人は所有率90%以上となっており、ほぼ全員が持っている事が分かります。70歳以上になると、一気に下がり40%となります。歳を取ると操作の難しい機器などは敬遠してしまうようです。
なお、今回のアンケートは「スマホやタブレット」となっており、ガラケーが含まれているのかは分かりません。ただ、59歳までの所有率が90%を超えている事を考えると、ガラケーも含めているのではないかと思われます。
利用しない人へのアンケート結果を分析すると、値段が安くなれば手にしたいと思っている人が多いようです。また、操作性なども簡素なモノを求めているようです。
値段に関しては大手キャリアが相次いで値段の安いプランを発表しており、また、操作性なども高齢者向けのスマホなども続々と出ているので、これまでよりも手を出しやすくなっていると思います。
筆者もケータイは大学生の頃から使っていますが、それまでは特に必要は無いと思っていました。高校生の頃はポケベルが流行りましたが、一切興味を持たず、そしてポケベルが無くても困ると感じる事はありませんでした。
が、いざケータイを使ってみるとすぐに「ケータイ無しの生活」は考えられなくなってしまい、以来、常に使い続けています。
データを使って事業を!
総務省はこれらのデータから「高齢者にもっとスマホの必要性を周知させる事が大事」と考え、2020年度第3次補正予算案に盛り込まれた「デジタル活用支援推進事業」に生かす考えです。
政策に限らず、会社での仕事や日々の活動も、データを元にすれば信ぴょう性があり、効果的と言えます。
皆さんも何かデータを元に行動すれば、より効率的な活動ができるのではないでしょうか?