詐欺電話

ある日電話が…

ある日の事、突然、何の前触れも無く「+181」から始まる電話がかかってきました。
その時の会話は以下のようなモノでした。

相手「もしもし? 〇〇様でよろしいでしょうか? こちら、大阪県警の〇〇と言います。今、お電話よろしいでしょうか?」
自分「あっ……はい」
相手「今から個人情報に関するお話をさせていただきたいのですが、今どこにいらっしゃいますか?」
自分「会社にいます」
相手「お一人になる事はできますか?」
自分「あっ、今一人なので大丈夫です」
相手「分かりました。あのですね、今からコチラに来ていただく事って可能ですか?」
自分「いや、難しいですね。今、東京にいるんで」
相手「ああっ、そうですか…。では、最近、お財布やクレジットカードを落とされましたか?」
自分「いえ…」
相手「身分証明書を使って買い物などしましたか?」
自分「いえ…」
相手「楽天クレジットなどを利用されましたか?」
自分「いえ、使っていませんが…」
相手「そうですか……。分かりました。では、次の質問なんですが……」
ガチャーーー。

これで電話は切れました。その後、再び電話がかかってくる事はありませんでした。

「大阪県警」と聴いた時はさすがにビックリしましたが、これは詐欺電話だろうと何となく分かっていたので、それなりに冷静に対応する事ができたと思います。
一体、何で詐欺と判断したのか、お話したいと思います。

詐欺である理由

①電話番号が「+181」から始まっている。
日本国内からの電話の場合、「03」とか「048」とか市外局番から始まるのが普通です。しかし、今回の電話は「+181」から始まっていました。これは海外からの電話という事になります。ネットで調べてみた所、北米からの電話のようです。
大阪県警が北米から電話をかけてくるなんて普通に考えたらありえません。

②電話をした理由を言わなかった
普通に考えれば、何故電話をかけてきたのか、理由を言うと思うんです。「詐欺にアナタの番号が使われた」とか。しかし、この人は何故電話をかけてきたのかは言わず、いきなり個人情報に関する質問をしてきました。これも一般的に考えればありえない事だと思います。

③再度電話をしてこなかった
物凄く中途半端な所で電話が切れてしまったので、普通ならかけ直してくると思うんですが、それ以降一切電話は来ませんでした。これもありえないと思います。

正直①の時点でほぼ詐欺確定だと思いますが、②と③で間違いなく詐欺だと確信しました。

巧みだと思う点

①警察を名乗る
警察を名乗られると誰でもビビりますよね。私も正直ビックリしましたもん。古典的な方法ではありますが、この手法はやっぱり効果的だと思います。

②口調が丁寧
詐欺というと高圧的な態度を想像しがちですが、この電話の相手はとても丁寧で優しい口調でした。低姿勢で、この口調で「警察の者ですが、ちょっといいですか?」と言われたら、確かに応えてしまいそうになります。

特に②はメールやSMSには無い特徴だったので、さすがにちょっと驚きました。でも、これが詐欺の手段なんですよね……。

今現在、被害なし

その後、すぐに銀行口座やクレジットカードの履歴を確認しましたが、今現在特に被害はありません。個人情報を一切話さなかったのが効果があったのかもしれません。

ネットで調べてみると、こういった電話が最近増えているようです。まずは電話に出ない事が大事ですが、もしも電話をとってしまっても絶対に個人情報をお話しないようにしましょう。もちろん、急に電話が切れてもコチラから掛け直さないようにしてください。