ヤマト運輸からメールが

ある日の事、ヤマト運輸からメールが突然届きました。それはこんな内容でした。

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【差出人】ヤマト運輸株式会社 <mail×kuronekoyamato.co.jp>
【件　名】ヤマト運輸】お荷物お届けのお知らせ
【内　容】
ヤマト運輸をご利用いただきありがとうございます。
お届けに参りましたが、ご不在でしたので持ち帰りました。
下記の配送情報をご記入いただきますよう、1-2営業日以内に再配達の手配をさせていただきます。

荷物の配送状況を確認する（リンク）

*なお、再配達の費用として100円を頂戴いたします。

ご迷惑をおかけして申し訳ごさいません。ご了承のほど、よろしくお願い申し上けます。
注：24時間以内にご返信がない場合は、発送元に返送されます。

*このメールアドレスは配送用です。このメールに返信されても返信できませんので、ご了承ください。
Copyright© YAMATO HOLDINGS CO., LTD. All rights reserved.
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えっ？　配送物があるの？　何も買ってないし、誰からも何の連絡も来てないですが……。でも、忘れているだけで何かあったのかもしれません。急いで手配しないといけません。

でも、ちょっと待ってください。このメールは本物でしょうか？　確かにおかしな部分は無いように思いますが、どうも引っかかります。
ここは一度調べてみる必要がありそうです。

公式サイトをチェック

こういう時はまず公式サイトをチェックするのが一番です。公式が何か把握している場合、注意ページがある事がありますからね。
Googleでヤマト運輸の公式HPを調べて、サイトを見てみると予想通り注意ページがありました。
そこには実際に送られたメールがいくつも列挙されており、ここに同じメールがあれば詐欺だと言えます。

が、残念な事に同じ内容のメールはありませんでした。ただ、注意の中にいくつか引っかかる箇所がありました。

①再配達料の請求はしておりません。
今回貰ったメールには「再配達の費用として100円を頂戴いたします」とありますが、そのような請求はしていないとの事。

②配送情報の修正をメールでお願いする事はありません。
今回貰ったメールには堂々と「下記の配送情報をご記入いただきますよう」とありますが、そのような事はしていないとの事。

③「××時間以内に～」と時間制限がかけらている
今回貰ったメールには「24時間以内にご返信がない場合は、発送元に返送されます」とあります。実際にどうなのかは分かりませんが、注意ページには「焦らせる文面が書いてある事がある」とあります。

正直、①と②だけでこのメールは嘘っぱちであると断言して良いように思いますが、まだ絶対とは言い切れない気がします。

まあ、個人的には「配送番号」が無い時点でおかしい気がするんですが、それでもまだ白黒つけられない気がします。

実際にクリックしてみた

ここは「虎穴に入らずんば虎子を得ず」です。実際にリンクをクリックしてみました。すると、このようなページが出ました。

パッと見、おかしな所は無いように思います。しかし、こういう時って普通、送り状番号検索のページが出ますよね？　今回、それが出ずにいきなり個人情報を入れるフォームが出て来ました。ちょっとおかしい気がします。
そして、決定的な箇所を発見しました。それはURLです。ヤマト運輸のページならURLは「kuronekoyamato.co.jp」であるはずです。しかし、開いたページは「hyfnvi.cn」となっているのです。「cn」は中国のドメインです。日本の企業であるヤマト運輸のページが何で中国なんでしょうか？

これはもう確定で良いですね。このメールはフィッシングは詐欺です。

怪しいと思ったらチェックを

今回のメールは筆者が今まで受け取ったメールの中でもかなり「巧妙」な方だと思います。メールアドレスは合ってるし、メール内容もパッと見、おかしな点は無いように思います。
しかし、リンク先がおかしいなど、詐欺メールには必ずどこかにおかしな点があります。もしもちょっとでも気になる事があれば、すぐには行動せずに一度ネットなどで調べてみる事をお勧めします。