ちょいとマイナーなゲームをご紹介！
世の中にはとても面白いのにイマイチを注目を浴びず、埋もれていく作品が少なくありません。インディーゲームを手軽にプレイできるようになった今は、特にその傾向が強いと感じます。
そこで、この記事では世間的な知名度はイマイチながらも、筆者が実際にプレイして面白かったゲームをご紹介したいと思います。
ソード オブ ザ バークラント
今回紹介するのは「ソード オブ ザ バークラント」です。
本作は中国のインディーズゲームスタジオ・O.T.K Gamesが開発したゲームです（発売はレイニーフロッグ）。ゲーマーならばグラフィックを見れば分かると思いますが、本作は「オーディンスフィア」や「朧村正」、「ドラゴンズクラウン」などで知られる日本のゲームメーカー・ヴァニラウェアをリスペクトして作られた２DアクションRPGです。
パッケージ版は無く、ダウンロード専売。価格は1,000円。対応機種はNintendo Switch、PS4、X Box One。
物語は失踪した父を探す旅の途中、謎の魔女を手伝う事になった女戦士ヴィヴィアンが様々なトラブルに巻き込まれていくというモノ。
ゲームシステムとしては、レベルの概念は存在せず、敵を倒して手に入るゴールドで武器を買ったり、マナでステータスを強化したりして進みます。敵を倒す事で新しいスキルを覚えて、進めなかった場所を進んでいく、という要素が無い為「メトロイドヴァニア」とは言えませんが、感覚的には似ているのでメトロイドヴァニア好きも楽しめると思います。
良かった点
〇美麗なグラフィック
本作最大のポイントはやはりココでしょう。リアル調でもなく、かと言ってコッテコテのアニメ調でもない、水彩画のような幻想的なグラフィックは極めて美しく、それを見るだけでも価値があると思います。
また、ヴァニラウェアに憧れているだけあり、女性キャラはサブキャラも含めて見事に巨乳。男はみんな筋肉バキバキで、極端ではありますが、見た目のインパクトは絶大。そんなキャラクターを操作させるのは楽しかったですね(操作できるのはヴィヴィアンだけですが)。
〇シンプルなシステム
ゲームシステムはかなりシンプルで、敵を倒したりする事でお金やマナを集めてパワーアップしながら、先に進んでいくだけです。操作もそれほど難しくはなく、分かれば誰でもサクサクと進められると思います。ステージはいくつもの分岐がありますが、それほど複雑ではなく、迷う事もありません。自由に戻る事もできるので、隅々まで行ってみたくなります。
ガンガンと敵を倒す快感、強い武具を手にした時やステータスをアップした時の快感など、プレイする気持ち良さはバッチリ味わえます。
〇難易度は中の中
昨今の２Dアクションゲームは難易度が高い作品が多めですが、本作の難易度は中の中と言った所。回復アイテムをたくさん持てばゴリ押しも結構できます。ただ、レベル制ではない為、極端に強くはなれず、ボス戦はそこそこ歯応えのあるバトルが楽しめます。
筆者はは「ノーマル」でプレイしましたが、「ハード」など難易度を上げる事もできるので、お好みでどうぞ。
気になった点
〇シンプル故に単調
↑にシンプルと言いましたが、逆に言えば単純とも言えます。武器による攻撃の変化も無く（速度と属性が変わるくらい）、通常攻撃とスキルを組み合わせるくらいです。スキルもそんなに数は無い上に、コスパが悪いのでそう連射もできず、結果基本攻撃連打ばかりになりがちです。
武器の種類（攻撃方法）を増やすとか、もうちょっとバリエーションが欲しかったですね。
〇微妙な操作性
歩く速度が遅く、ダッシュは必須。ただ、昔ながらの→→なので少々面倒。また、振り返り攻撃にわずかなライムラグがあったりと、グラフィックを優先するがあまり、操作性は快適とは言えませんでした。まあ、慣れればそんなに気にはなりませんけど、以前紹介した「TIMESPINNER」や「ENDER LILIES」に比べるとトロいなと感じました。
〇小難しいストーリー
最初は父を探して旅していたはずなのに、途中から悪の魔女の罠にハマり、言いなりになる事に。流されるままに従っている内に父の事も分かってくる感じで、少々ややこしさを感じました。また、海外ゲーム特有の「固い翻訳」も気になりましたね。英語の教科書じゃないんだから……。
あと、テキストがやたら小さく、アラフォーのオッサンには結構辛かったです（汗）。
総評
やや単調な気はしましたが、時間的に何十時間もかかる作品ではないですし、グラフィックは非常にキレイだし、やって損した気分にはなりませんでした。
２DアクションRPGが好きな人、巨乳キャラが好きな人（汗）はぜひともプレイしてもらいたい作品です。
【サイトはコチラ】
https://www.rainyfrog.com/ja/game/sword-of-the-vagrant
画像提供：レイニーフロッグ