佐川急便の詐欺メール

突然、佐川急便からメールが

ある日の事、佐川急便から何の前触れも無くメールが届きました。それはこんな内容でした。

~~~~~~~
【差出人】佐川急便株式会社<SGホールディングスグループ> <kozo×kms-s.co.jp>
【件 名】重要:お荷物配送のための住所修正のご連絡
【内 容】
お客様各位

お世話になっております。[2023年11月17日]にお届けしようとしましたが、配達員が配達を完了できなかったため、以下の理由により再配達のお手続きをお願いいたします:

[初回の配達時、受取人が不在であったため再配達のご依頼をお願いいたします]

再配達の依頼は、インターネット再配達受け付けフォームから行えます。ご自宅への再配達だけでなく、受取場所の指定もできます。佐川急便営業所・サービスセンター、宅配ロッカー、提携先店舗サービスやサイズ(重量)等の理由によりご利用いただけない場合がございます。再配達のご依頼にはご不在連絡票に記載されている「営業所番号」と「お問い合せ送り状No.」が必要となる場合があります。

トラッキング番号: 440559699484

ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。[0120-19-9595]までご連絡ください。
ご利用いただき、ありがとうございます。ご理解いただき、感謝申し上げます。

敬具、SGホールディングス株式会社
~~~~~~~

えっ? 配達できなかったの?
何も頼んだ覚えは無いんだけど、もしかしたら何か忘れてるかもしれません。急いで手続きしないといけません!

……と一瞬思ったんですが、ちょっとストップです。
このメールは本物でしょうか? 件名は「住所修正」とか言ってるのに、内容は「不在だった」っていうのも分かりません。住所分かってるじゃん。そもそも、何も買った覚えがありません。

今回は、このメールについて調べてみたいと思います。

公式をチェック

こういう時はまず公式サイトをチェックです。もしもこれが詐欺メールなら、公式が何らかの事情を把握している可能性があるからです。
Googleで検索して佐川急便の公式サイトにアクセスするとトップページの上の方に「迷惑メールにご注ください」のリンクが。どうやら詐欺メールが横行しているようです。

見てみると、様々な事例と対応策が細かく書かれていました。
特に注目すべき箇所が「EV-SSL証明書」というモノ。これはそのサイトが正式なサイトかどうかを証明するというモノで、アドレスバーに鍵マークが付いており、そのマークをクリックする事でチェックする事ができます。
実際、その注意喚起ページのアドレスバーにも鍵マークが付いており、クリックして「証明書」を調べてみると、組織名に「SAGAWA EXPRESS CO.,LTD」とありました。つまり、これが無いページは正式なページではない=詐欺サイトという事です。

届いたメールにもリンクが掲載されており、クリックすると、再配達のページに行きました。そのページのアドレスバーにも鍵マークが付いており、調べてみましたが、組織名の所が「<証明書に含まれていません>」となっていました。
つまり、このページは正規のページではないという事です。

他にもおかしな所

正規ページではないという時点で詐欺なわけですが(汗)、このメールやページ、明らかにおかしな部分がいくつもありました。

まずは冒頭にも書いた通り、件名が「住所修正の依頼」と言っているのに、内容は「届けたけどいなかった」という矛盾。場所分かってるじゃんと突っ込みたい。
他にも、「お客様各位」という言い方も不自然ですよね。各位って他にもいるんかいと突っ込みたい。個人名が分からないから、こういう言い方になったんでしょう。

佐川急便の詐欺メール

また、クリックして飛んだページには個人情報の他にも「支払い詳細」(クレカ情報など)が記載するフォームがありました。普通、クレカ情報って買った時点で入力すると思うんですよね。配達の時点で尋ねるって明らかにおかしいと思います。

もう確定と言っても良いでしょう。このメールは詐欺であると。

公式をチェックしよう

今回、公式サイトにハッキリと本物と詐欺とを見分ける方法が書かれており、それで判別する事ができました。まあ、それ以前に何も買ってないのでこんなメールが届くはずが無いんですけどね(汗)。
詐欺メールが横行すると、大体の企業では公式サイトで注意喚起を促すページが用意されます。それを見れば、ほとんどの場合は詐欺だと見抜けるので、ちょっとでも怪しいと思ったら、まずは公式サイトをチェックする事をお勧めします。