PayPayが初の機能を追加
ユーザー数が5800万人を超え、現在、日本で最も多くの人が利用している決済サービス「PayPay」。筆者もほぼ毎日利用しており、財布を一切出さない日も珍しくありません。そんなPayPayですが、決済をするにはインターネットによる接続が必要で、オフラインでは決済ができませんでした。
そんな状況を打破すべく、PayPayは7月20日、オフラインでも決済ができる機能を追加した事を発表しました。
PayPayのオフライン決済
今回追加されたのはPayPayでオフライン状態でも決済ができる機能です。携帯電話の回線速度が極端に遅い場合、またはインターネットに繋がらない場合、「オフライン支払いモード」が表示され、選ぶと二次元コードが表示され、お店側がそれを読み取る事で決済ができます。オフライン決済の場合、決済完了画面に移行せず、決済音も鳴りません。
決済できる金額は1回5000円まで。決済できる回数は1日2回まで。支払いは元々チャージされていたお金から差し引かれるか、クレジットカードなどで後日請求される形になります。
なお、対応している決済はユーザー側が二次元コードを表示し、お店側がそれを読み取る「ストアスキャン」タイプのみ。お店側が用意しているQRコードをユーザー側がスキャンして読み取る「ユーザースキャン」タイプでの決済はできません。
なお、お店側はネットに接続できている事が使用条件となっており、スマホでのネットの他、家・店舗のWi-Fiなどあらゆるインターネットが使えない状況になった場合、このオフライン決済は利用できません。
通信障害や通信が悪い場所での利用
今回このような機能が追加された背景はいくつかありますが、特に予期せぬ通信障害が度々起こる事が挙げられます。
2022年7月に約3日間に渡って起こったauによる大規模通信障害の影響は大きく、決済ができず困ったと言った意見が多く出た為、このような機能を設置したと言われています。また、回線状態が著しく悪くなる地下鉄や大規模イベントでの決済をスムーズに行うという目的もあるようです。
今回の新機能はユーザー・お店側、双方にとってメリットはあってもデメリットはありません。現在はPayPayだけですが、今後他の決済サービスも追従する可能性は十二分に考えられるでしょう。