マイナンバーカード

政府肝いりのマイナンバーカードで

政府が全国民への普及を目指している「マイナンバーカード」。カードを交付する事や国民保険と結びつける事でマイナポイントがもらえるなど、様々なキャンペーンを行い、2023年5月時点の交付枚数は全人口の72%となる約9,000万枚にまで達しています。
しかし、急いで普及を進めたからなのか、近年トラブルが続出しており、そのシステム管理に懸念が持たれています。

マイナンバーカードでトラブル続出

マイナンバーに紐付けられている国からの給付金などを支給する為の口座「公金受取口座」が、誤って別の人のマイナンバーに紐付けられている事が判明。原因は、各地の自治体の窓口でカード交付促進の為に利用されていた専用サイトにて、前の人が利用した後、ログアウトしないまま次の人が利用し、データが上書きされてしまったとの事。
こういった事例は福島市など6つの自治体で少なくとも11件判明しています。

他にもマイナンバーカードと保険証を一体化させた「マイナ保険証」にて、全国で7,300件もの誤った情報が登録されていた事も判明。こちらの原因は、健康保険を運営する組合による単純な入力ミスだった事が分かっています。

今現在、実際にこれによる実害は起きていないという事ですが、河野デジタル大臣や加藤厚生労働大臣がデータの総点検を行い、再発防止を要請した事を発表しました。

ようやく本格的に動き出したマイナンバーカードですが、今の段階でこれだけのトラブルが起きていて、本当に大丈夫なのかと言った懸念の声がインターネットなどで広く聞かれています。

社会はトライ&エラーで成り立っている

ここからは筆者の個人的な考えとなります。

もちろん、こういったトラブルは無いに越した事はありません。しかし、所詮は人間がやる事です。ミスは必ず起きるものであり、ミスを0にする事は不可能です。大事なのはこういう事になった時、いかにシッカリ迅速に対処できるかだと思います。
正直、それに関しても今はまだとてもシッカリできているとは言えない状況であり、対応を急ぐべきでしょう。

ただ、今の時点で「やっぱりマイナンバーカードは良くなかった。止めるべきだ」という結論に至るのは、いくらなんでも時期早々だと思います。社会は無数のトライ&エラーで成り立っており、今でこそトラブル無く確立されているシステムも出来た頃は間違いなく様々なトラブルが起きていたはずです。
トラブルが起きてそれに対応し、再びトラブルが起きては対応し、を何度も繰り返し、キチンとしたシステムが出来上がっていくのです。

マイナンバーカードについては、おそらくこれからもトラブルは起きるはずです。しかし、その都度対応していく事でいつしか堅牢なシステムへの変わっていくのではないかと思います。
筆者はマイナンバーカード自体は大変良い物だと考えています。今は様子を見守っていく段階ですが、いつか誰もがマイナンバーカードで簡単に行政サービスを受けられるようになってほしいと思います。

【サイトはコチラ】
https://www.kojinbango-card.go.jp/