紙の健康保険証が廃止へ…
日本政府は、紙製の健康保険証を2024年の秋ごろをもって廃止にし、今後はマイナンバーカードに健康保険証を統合させる予定である事が分かりました。2021年の10月からマイナンバーカードを保険証として利用する「マイナ保険証」が導入されていますが、紙の保険証が廃止される事で、実質マイナンバーカードが義務化されるという形になります。
マイナンバーカード
日本政府はマイナンバーカードの普及に力を注いでおり、カードの発行やマイナ保険証登録・公金受取口座登録などでPayPayなどのキャッシュレス決済サービスで使えるポイントを付与するなどのキャンペーンを行っています。
ゆくゆくは在留カードとの一本化、更には運転免許証との一本化も進めており、いずれはマイナンバーカード1枚で、あらゆる自己証明が行えるようにする予定との事。
しかし、2022年10月現在のマイナンバーカードの普及率は約50%。まだ国民の半分しかナイナンバーカードを所有していないという事になります。また、カードを利用する各機関の方もマイナンバーカードに対応した機器やシステムなどを導入する必要があり、なかなか思うように進んでいないというのが実情です。
カード義務化に?
冒頭にも書いた通り、紙の保険証が廃止となり、マイナンバーカードと一本化されると、今後は保険証を利用する場面では必ずマイナンバーカードを提示する事になり、「絶対にマイナンバーカードがないといけない」という事になります。つまり、実質の義務化です。
これに対してSNSなどでは「個人情報流出が怖い」「国民はそんなの望んでいない」と言った反対意見も出ています。政府は「マイナンバーを見られても悪用するのは困難」などと説明しています。
「マイナンバーカード1枚になって便利になったね」と言った意見が聞かれるようになるのは、まだまだ先の事になりそうです。