マイナ保険証

マイナンバーカードと保険証が1つに

現在、国が普及促進に努めているマイナンバーカード。いずれはマイナンバーカード1枚であらゆる個人証明が行えるようになると言われています。その一環としてマイナンバーカードと保険証が1つになった「マイナ保険証」があります。
これはマイナンバーカードが保険証と同じ効力を持つというモノで、これにより診察の提示はもちろん、転職や引っ越しをしてもずっと使えたり、ポータルサイトで薬剤情報や使用した医療費などを確認したりする事ができます。この機能を利用するには、マイナポータルからの申し込みが必要となります。

しかし、この「マイナ保険証」で、ちょっとした問題が起きています。

4月から負担額が増える事に

2022年4月から、このマイナ保険証を利用した場合、初診時の支払いが21円、再診時は12円増えるというのです(自己負担が3割の場合)。問題なのは、これまで通り保険証を利用した場合は、初診で9円しか支払いが増えないという事。つまり、普通に保険証を利用した方が安く済むのです。
これについて、SNSなどでは「普及させる気があるのか?」などの苦言が続出しています。

こうなったのには理由があり、現在(2022年3月)、マイナ保険証が使える医療機関は全体の14%しかなく、医療機関側の収入を増やす事で、サービスを拡充させるという狙いがあるからです。

何故患者側が負担を?

確かに「マイナ保険証」には便利な機能が付いています。しかし、普及させる為に「利用者への負担を増やす」というやり方が良くないと思われます。同じサービスを受けるのであれば、安い方を選ぶに決まっています。わざわざ高い方を選ぶ理由はありません。薬剤情報は「おくすり手帳」を持参すればいい事ですし、医療費も自分で記録していれば問題無いわけですからね。
その為、普及しきるまでは負担は国が負担すべきという意見や、むしろ安くすべきという意見がSNSなどには飛び交っているのです。

みんな、マイナンバーカード持ってる?

筆者は一応マイナンバーカードは持っていますが、普段使う事は滅多にありません。まあ、免許証や保険証も毎日使うわけではないですが、まだコチラの方が使っていると思います。
総務省によると、2022年の3月1日時点のマイナンバーカードの普及率は42.4%。まだ、半分以上の人が持っていないという事になります。これでより普及率が鈍化しないか不安が残ります。

【サイトはコチラ】
https://myna.go.jp/html/hokenshoriyou_top.html
画像引用:デジタル庁