低評価が非公開に!

世界で最も見られている動画サイト「YouTube」。毎分500時間の動画がアップされ、毎日10億時間の動画が見られている、まさにモンスターサイトです。
そのYouTubeの動画には視聴者がその動画を「高評価」「低評価」という形で評価する事ができます。YouTubeはこの度、この評価から「低評価」を非公開にする事を発表しました。

低評価非公開の詳細

情報によれば、「低評価」は非公開になるものの、評価する事自体は可能で、その数は投稿者にしか分からないようになるとの事。「高評価」に関しては今後も公開され続けるとされています。
なお、この記事を書いている11月11日現在、日本のYouTubeを見てみると、まだ「低評価」は表示されたままになっています。具体的にいつからこの仕様になるのか、そもそもこれが全世界のYouTubeに適用されるのかもハッキリしていない状態です。

非公開にする目的

何故このような仕様にするのか? それは「嫌がらせ防止の為」と発表されています。
日本でもそうですが、スキャンダルなどによって信用度の下がった芸能人の動画が、アンチなどによって荒らされる事は珍しくありません。その中には純粋に面白くないという理由で「低評価」をつける人もいるでしょうが、「この人が嫌いだから」「スキャンダル起こしたヤツだから」と言った嫌がらせとも言える理由で低評価をつける人も少なくありません。
こういった「悪意ある評価」は投稿者はもちろんの事、純粋に動画を楽しみにやってきた人を不快にさせ、メリットはほぼありません。それを無くす為に「低評価」を非公開にするというのです。

YouTubeは既に実験を行っており、実験では「低評価攻撃」は減少したと説明しています。

敬意ある交流

近年、SNSなどでの誹謗中傷が社会問題化しています。匿名なんだから何を言っても大丈夫と言った「安心感」が人を狂暴化させているとの意見もあります。そういった行為は健全なやり取りを阻害します。誹謗中傷により発信を止めてしまった人も数多くいます。
今回の発表により、YouTubeでのやりとりが「敬意ある交流」(YouTube談)となる事を願うばかりです。