プレミアがついてる戦車RPGメタルマックス引用元:メタルマックス公式サイト

メタルマックスをご存知か?

皆さんは「メタルマックス」というゲームをご存知でしょうか? 1991年にファミコンで第一作目が発売されて以来、コアなファンを獲得し続けている人気RPGです。現在までリメイクなども含めると10作以上が製作されており、その人気の高さが伺えます。
今回は、そんな「メタルマックス」シリーズについてお話したいと思います。

メタルマックスの歴史

プレミアがついてる戦車RPGメタルマックス引用元:メタルマックス公式サイト

前述した通り、初代メタルマックスは1991年にファミコンで発売されました。ファミコン時代のRPGは「ドラゴンクエスト」を筆頭とした「剣と魔法の世界」を舞台にしたファンタジー作品が大半を占めていました。
そんな時「竜退治はもう飽きた!」という挑戦的なキャッチコピーと共に現れたメタルマックスは文明が崩壊した近未来を舞台に、普通の人間が戦車に乗ってモンスターと戦う、それまでには無い斬新な設定で話題になりました。

93年には「メタルマックス2」がスーパーファミコンで発売。飛躍的に向上したグラフィック、印象的なBGM、悲壮感漂うストーリーなどで更に人気を得ます。95年には初代をスーパーファミコンでリメイクした「メタルマックス リターンズ」が発売。こちらも好意的に受け入れられ、今後もこのシリーズは続くのだろうと思われましたが、開発していたデータイーストがまさかの破産。権利問題も起こってしまい、メタルマックスシリーズは一時凍結してしまいます。
2003年に「メタルマックス2改」、2005年には「メタルサーガ~砂塵の鎖~」などが発売されますが、制作スタッフが異なっていた事などが原因なのか、イマイチな出来栄えだった為ファンは落胆。
もはやこのシリーズは死んだと思われました。

しかし、2010年。権利問題がようやく整理され、製作スタッフが再び集まり、ニンテンドーDSで「メタルマックス3」が販売。アナーキーな世界観、改造欲を掻き立てられる戦車、個性豊かな賞金首など「メタルマックスらしさ」が詰まった快作となりヒットを記録。シリーズはこうして華々しく復活を遂げたのです。

その後、「メタルマックス2」をリメイクした「メタルマックス2:リローデッド」、全編3Dグラフィックに声優もついた「メタルマックス4~月光のディーヴァ~」が発売され、どれも非常に高い評価となり、現在ではプレミアがついています。

メタルマックスの良い所

「メタルマックス」の良い所はたくさんありますが、最も特徴的なのがやはり「戦車に乗って戦う」という点です。本来の企画ではロボットだったらしいですが、ファミコンでリアルなロボットは難しいとの判断により戦車になったとの事。今思えば、その判断は正しかったと思います。ロボットだったならば、ここまでシリーズ化しなかったかもしれません。

生身の人間なら勝てない凶悪なモンスターでも、戦車ならば勝てます。大砲をぶっ放して敵をせん滅する楽しさは他のゲームには無い快感があります。エンジンやシャシーを改造してパワーアップするのもメタルマックスの醍醐味です。
ちなみにメタルマックスの世界では「戦車」とは言わず「クルマ」と言います。これは中には救急車、バスなどと言った戦車とは言えない車体もある為です。カタカナで「クルマ」と書く人は大抵メタルマックス好きです(笑)。

他にも、他のゲームでは見られない個性豊かな「賞金首モンスター」のデザインも面白いです。多くの人から見ればダサいんですが(汗)、それが不思議と世界観にマッチしてしまう所がメタルマックスの良い所なんです。
個人的には「メタルマックス2:リローデッド」に登場した外道販売鬼が大好きです。メッチャダサカッコイイ!

メタルマックスのこれから

先ほど、「メタルマックス3」はヒットしたと書きましたが、実は販売数は10万を超えていません。「メタルマックス2:リローデッド」も「メタルマックス4~月光のディーヴァ~」も5~6万本程度で、ビッグタイトルの足元にも及ばない数字です。
しかし、ゲームの出来は決して悪くはなく、現在はどれも1万円前後で取り引きされています。作品の評価が高いからこそのプレミアという事です。

その後はPS4などで「メタルマックス ゼノ」が発売されましたが、これまでとはかなり毛色が違う為賛否両論となりました。更にその後リメイクとなる「メタルマックスゼノ リボーン」が販売され、こちらはそこそこの評価は得ているものの、やはり賛否両論となっています。
とは言え、今でもシリーズが続いている事はファンにとっては嬉しい事。まだまだ作品が出る予定なので、これからも私達を楽しませてくれるでしょう!

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