MOTHER2引用元:任天堂

SFCの名作「MOTHER2」の発売から26年

今日、8月27日はスーパーファミコンの名作「MOTHER2 ギーグの逆襲」の発売日です。今から26年前、1994年の8月27日に任天堂から発売されました。
スーパーファミコンを代表するRPGであり、当時はSMAPの木村拓哉氏を起用し、喫茶店でひたすら「マ~ザ~2」と歌い続けるという何とも奇妙なCMが話題を呼びました。
当時中学生だった筆者は前作「MTOHER」(1989年にファミコンソフトとして発売)で、その奇妙な世界観と素晴らしい音楽にハマり、「MOTHER2」もすぐに購入しどっぷりと楽しみました。

「MOTHER」シリーズとは?

第一作目「MOTHER」は1989年にファミコン用RPGソフトとして発売されました。
映画「となりのトトロ」でお父さんの声優を担当したコピーライターの糸井重里氏がデザインを手がけた事、RPGをほとんど作らない任天堂のRPGである事、剣と魔法の世界ではなく現代のアメリカ(らしい場所)を舞台にし、普通の少年が街で起こる異変を感じて冒険に出て、やがて世界を支配しようとする「宇宙人」と戦う、前例の無いストーリーであった事、一時期小学校の音楽の教科書にも載るほどの評価を得た素晴らしい音楽などの要素が非常に高く評価され、現在箱付きならば5,000円近いプレミア商品になっています。

「MOTHER2」はそれから5年をかけて作成されました。
機種がファミコンからスーパーファミコンになった事により、グラフィックが大幅にパワーアップ。よりアメリカン(特に60年代のヒッピー文化)なイメージが出るようになり、初代に比べてポップな仕上がりになっています。
当時HAL研究所の社長で、後に任天堂の社長となる故・岩田聡氏がプログラミングを手掛け、「今あるプログラムを使うと2年かかります。自分に1から作らせてくれれば半年でできます」と豪語し、本当にその通り半年で仕上げたというエピソードは特に有名です。

それから12年後に「MOTHER3」がゲームボーイアドバンスで発売され「MOTHER」シリーズは完結します。
「初代」と「2」はラスボスが同一キャラクターであったり、「2」のとあるキャラが物語の黒幕となる「3」など、作品全体に関連性がある為、MOTHERの全てを楽しみたいなら初代からプレイする事をお勧めします。

ちなみにタイトルは「MOTHER」ですが、母親を探しに行く物語ではありません。では、何故「MOTHER」なのか? それは是非とも皆さん自身がプレイして探っていただきたいです。最後までプレイすれば「MOTHER」が何を意味するのか、きっと分かるはずです。

「MOTHER2 ギーグの逆襲」の良かった所

「MOTHER2 ギーグの逆襲」の良かった点は何と言ってもポップなゲームデザインです。
全体的に明るい作風で、初代にはあったミステリアスさ、怖さ、暗さはあまりありません。そこに糸井氏のセンス溢れる軽妙なセリフ回しが絡む事により、他のどんなRPGにも似ないオリジナリティを発揮していました。

自転車に乗って街やフィールドを走り回ったり、回復アイテムに調味料をかけて回復量がアップしたり、糸井氏の娘が幼い頃に書いた文字がテキストに使われていたり、戦闘でダメージを受けてもすぐには0にならない為その間に回復アイテムで回復すれば倒れずに済むなど、遊び心にも溢れていました。

しかし、その一方でプレイヤーに異常なストレスを与えるポーキーというキャラがいたり、最終盤の極めて陰鬱で衝撃的な展開は当時プレイした人達に強烈なトラウマを刻み込みました。
明るさと暗さを同時に内包した作品だったのです。

今も色褪せない名作

現在、本作をプレイしたいのであれば、WiiUかニンテンドー3DSでダウンロード販売が行われているので、それで購入するのが最も簡単な方法です。
グラフィックは94年レベルではありますが、今でも十分楽しめる傑作だと思います。
これを機会に是非ともやってみてはいかがでしょうか?