ゲームの評価とプレミア価格は一致しない?

今は昔に比べるとクソゲーの数は非常に減りました。昔、ファミリーコンピュータが出始めた頃は、それまでゲーム作りをしてこなかった会社までもが一攫千金を狙って市場に参入し、まさしく玉石混交の状態でした。その為、面白い作品からそうでない作品がごちゃ混ぜの状態になっていたのです。
が、それから数十年が経ち、市場は十分に成熟しました。1本のゲームにかかる費用も爆発的に上がり、クソゲーなんぞ出そうものなら、ネットでボロクソに叩かれて悪い評判が出回りまったく売れず大赤字になります。その為、クソゲーが生まれにくくなっているのだと言われています。

プレミア価格のついているゲームの中には、今の感覚で言うと間違いなくクソゲーと言われるモノがあります。
クソゲーなのに何故プレミアがついているのか? それは「ゲームの評価と価格は一致しない」からです。数が少ない、版権物なのでリメイクできないなど、ゲームの評価以外の理由でプレミア価格になってしまうものもあるのです。

今回は、「クソゲーなのにプレミア価格になっちゃったゲーム」を5本、紹介したいと思います。

デスクリムゾン

クソゲーの代表作と言えば、何と言っても「デスクリムゾン」ですよね。
96年にエコールソフトウェアから発売されたセガサターン用ゲームです。セガサターンに付ける事で遊べる「バーチャガン」対応のガンシューティングでもあります。
雑なグラフィック、珍妙なセリフ、変な掛け声、理不尽な難易度など、あらゆる面で商業レベル以下と言われ、オープニングテーマで放たれた「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ」は今なお名言(迷言とも言う)として語り継がれています。
本作がプレミア化した理由としては、何と言っても数が少ない事。マイナーなゲームメーカーの作品で大して注目もされていなかった為、あまり売れず。その状態で「クソゲー」として話題になった為、結果的に出荷数が増えなかったのです。セガサターンというプレイステーションに負ける運命を辿る事になるゲーム機対応だったのも、数が少ない理由と言えるでしょう。
現在、キレイな商品だと、10,000円近いプレミア価格になっています。

ドラゴンズレア

1990年にファミコン用ソフトとして発売された横アクションゲームです。
元は1983年にアーケード用レーザーディスクゲームとして世に出ました。それが紆余曲折あって、90年にファミコンで何故かアクションゲームとして生まれ変わったのです。
本作がクソゲーと言われる理由は「驚異的な難易度の高さ」です。主人公が頭身がかなり高く、それでいて動きがもっさりしている為、敵の攻撃や罠を突破するのが大変難しく、敵の位置・攻撃・罠の位置などを全て頭に叩き込み、正確な動きでそれをかわす必要があるのです。そして、そこまで忍耐力のある人は極めて少人数だったのです(汗)。
こちらもマイナーな作品だった為、数が出回らず、なのにクソゲーとしては有名になった為、プレミア価格になりました。
現在、箱や説明書がついていれば、30,000円はする激レアゲームになっています。
繰り返し言っておきますが、中身はクソゲーです。

もっともあぶない刑事

1990年にファミコン用ソフトとして発売された横アクションゲームです。
80年代後半に放送された人気テレビドラマ「あぶない刑事」の劇場版「もっともあぶない刑事」(89年公開)をゲーム化したものです。
「タカ」と「ユージ」が暴力団相手に戦いを挑むという内容で、基本は銃をぶっ放しながら横に横に進んでいくだけのゲームです。
代わり映えしないステージ、「パスッ、パスッ」という迫力の欠片も無い効果音、撃ってはしゃがんで敵の攻撃をかわしまた進んでいくだけという単調なアクション、そしてセンスの欠片も無い貧相なBGMなど、全てが低レベルなモノでした。
プレミア化しているのは、そのクソゲーっぷりも勿論あるんですが、何と言っても版権物の為、現在ではアーカイブ配信もリメイクも難しい事が挙げられます。リメイクならともかく、こんな内容でアーカイブ配信されたらタカもユージも泣くでしょう(汗)。
現在、箱付きなら5,000円近くするレアゲームです。
当時の定価よりは安いんですが、「今」ファミコンでこの価格は立派なプレミア価格と言えます。

悪魔城ドラキュラ 漆黒の前奏曲

1997年にコナミから発売された横アクションゲームです。
タイトルの通り、今なお根強い人気を誇る「悪魔城ドラキュラ」シリーズの1つです。
当時の悪魔城ドラキュラは硬派な雰囲気と作り込まれたグラフィック、初見ではなかなか突破できないが何度もやる内に進めるようになるという絶妙な難易度で人気でした。
が、本作は雑なグラフィックに特殊モード「バーニングモード」でゴリ押し出来てしまうという微妙な難易度、シリーズ初の女性の主人公という事もあり、シリーズファンから不評でした。
人気シリーズの為、そこそこ売れたようですが、上記のような理由でガンガン売られてしまい、キレイに箱付きのまま残っているケースはレアです。現在は約10,000円前後で取り引きされているプレミアゲームです。

ほしをみるひと

1987年に発売されたRPGです。こちらもクソゲーとしてかなり有名ですね。
「ドラゴンクエストⅠ」の翌年に発売され、当時としては非常に珍しいSF要素がある事、印象的なBGMなど、意欲的な部分もありましたが、それ以上にクソな部分が目立ちました。
歩くスピードが異常に遅い、コマンドキャンセルができない、序盤は絶対に戦闘から逃げられない、最初の街が見えない仕様になっている、ストーリー進行に必要なアイテムが超高いなど、恐ろしいほどの理不尽さで、当時は「このゲームをクリアする事自体がやり込み要素である」とまで言われるほど。
こちらも「デスクリムゾン」と同じく、あまりにもクソな要素が多すぎて、現在では伝説のように扱われ、現品が高くなっている状態です。およそ10,000円ほどのプレミア価格です。
ちなみに2020年になんとNintendo Switch用ソフトとして復活しました(DL専用で価格は約1,000円)。誰がやるのか分かりませんが、凄い事だと思います、はい。

クソゲーすぎても名を残せるプレミアの世界

とにかく話題にさえなれば、プレミア化する事はあります。例えそれがどんな物であろうとも。
アナタの押し入れの奥に眠ってるゲーム、もしかしたら凄い値段がついてるかもしれません。
クソゲーだったら売っちゃえ(笑)。