オリコカードからメールが

それは8月15日の事でした。突然、オリコカードがこんなメールが届きました。

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【差出人】e-orico <>
【件　名】【ORICO CARD】お取引のご確認
【内　容】
Orico CARDをご利用いただき、誠にありがとうございます。

このたび、お客さまのお取引につきまして、第三者による不正使用の可能性を検知したため·一時的にお取引をお止めしました。

ご本人さまのご利用であった場合は、大変お手数をおかけいたしますが、再度ご利用をお願、申しあげます。
(インターネッ店舗でのご利用の場合は、お取引の成立状況をご確認のうえ、再度ご利用をお原いたします。)

利用確認のお手続下記URL

〇〇〇〇〇〇〇

よりアクセスし完了いただきますようお願いたします。

ご本人さまのご利用でない場合には、今後、安全にカードをご利用いただくため、カードの差替·え等お手続きが必要となります。お手数ですが、下記
【本メール専用ダイヤル】へお電話くださいますようお願いたします。

ご心配とご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申しあげます。
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なんと！　第三者による不正な利用があったというのです！
これは危険です。すぐにアクセスして確認しないといけません！

……と、一瞬思いましたが、ちょっと深呼吸。
このメールは本物なのでしょうか？　差出人が「無し」になっているし、テキストも所々おかしい部分があり、どうも怪しい気がします。

ここは一旦立ち止まり、このメールが正しいのか調べてみる事にしました。

公式サイトをチェック

こういう時、最初にやるべき事は公式サイトをチェックする事です。公式が何かしら状況を把握していれば、警告を出している可能性があるからです。
Googleで「オリコカード」で検索し、公式サイトを見てみます。すると、トップページに堂々と「オリコをかたるフィッシングサイトの発生について」というリンクがありました。どうやら、偽メールが確認されているようです。
内容は一般的なフィッシング注意というモノでしたが、一文気になる部分がありました。

●当社では会員情報の確認等の名目で、会員サイトへ誘導し、お客さま情報の入力をお願いすることはございません。
●当社では「アカウントの利用制限」「アカウントの凍結」「お客さま情報の確認」「カードの利用制限」「カードの利用状況についての確認」「不正を検知した場合」などの重要な案内としてメールをお送りすることはありません。

……今回来たメールのタイトルは「お取引のご確認」でした。この注意と見事に一致します。

そして、極めつけが以下。

●当社Webサイトの主要ドメイン名は下記のとおりです。
www.orico.co.jp
orico.jp
●●●.orico.co.jp
www.orico.tv

今回貰ったメールに書いてあったリンクは安全の為伏字にしていますが、↑に書いてあるドメインではありませんでした。

……うん、これはもう確定でいいですね。
結論、このメールはフィッシング詐欺メールでした。

よくよく見るとやっぱりおかしい

冒頭にも書きましたが、このメール、しっかり見れば見るほどアヤシイ部分が目につきます。
まず、何といっても「差出人」が無し（書かれていない）というのは間違いなくおかしいでしょう。キチンとしたメールならこんな事は絶対にないはずです。
他にも「、」が「・」になっていたり、「お願、申しあげます。」「インターネッ店舗」と、誤字脱字も目立ちます。また、「【本メール専用ダイヤル】へお電話くださいますようお願いたします。」とありますが、そのダイヤルの記述もありませんでした。

おそらく、日本語が得意ではない人が書いた文章なのではないかと思います。

気になったら立ち止まって！

テレビなどで第三者が不正にクレジットカードを使って何千万も被害が！　なんてニュースが流れるとつい不安になりがちですが、こういった類のメールは99％は偽物です。
焦る事無く、公式サイトをチェックする、タイトルで検索してみるなどして、シッカリとチェックする事をお勧めします。