Seaofstars

クラシックRPG「Sea of Stars」が話題に

カナダのインディーゲームスタジオSabotage Studioが開発したRPG「Sea of Stars」が発売初日に10万本を突破しました。Steamなどのレビューページもほとんどが高評価となっています。
1990年代の日本のRPGから多大な影響を受けた本作が、2020年代の今になって大ヒットを飛ばすという「レトロゲーム人気」を象徴するかのような現象は、今ゲーム業界で大きな話題となっています。

「Sea of Stars」とは?

「Sea of Stars(シー・オブ・スターズ:星の海)」は、カナダのインディーゲームスタジオSabotage Studioが開発したRPGです。プラットフォームはPC(Steam)/Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|Sと、現行の機種にはほぼ全て対応しています。価格は4,000~4,400円(機種によって価格は異なります)。海外ゲームですが、日本語に対応しています。パッケージ版は存在しません。

物語は、太陽と月の力の「日食の魔法」を操れる2人の主人公が、邪悪な錬金術師フレッシュマンサーが作り出した怪物たちに立ち向かうファンタジーストーリーです。
本作最大の特徴は90年代のRPGに影響を受けた「クラシックなゲームデザイン」だという事。昨今の3DCGを目一杯使ったA級タイトルとは真逆の懐かしい雰囲気の作品なのです。
ドット絵のグラフィック、ターン制・コマンド式のバトル、声無しなど、90年代のRPGをやってきた人なら間違いなくノスタルジーを感じるであろうデザインなのです。作品的には「クロノトリガー」や「ブレスオブファイア」、「天地創造」と言ったタイトルに近い雰囲気と言えば分かりやすいかと思います。

インディーゲームブーム爆発か?

一昔前は、ゲームを売るにはパッケージング・流通などゲーム開発以外の部分で多くのお金がかかり、予算が少ないメーカーが多くの人にゲームを届けるのは非常に大変でした。しかし、今はネットを介して簡単に流通させる事ができる為、低予算のゲームでも多くのゲーマーに届ける事ができます。そんな状況に伴って増えているのが、少人数や個人で制作された‟インディーゲーム”です。
インディーゲームは万人受けはしないものの、刺さる人には奥深くにまで刺さる「狭く深い」ゲームが多めです。「Sea of Stars」も、レトロゲームを愛する人なら間違いなく刺さる「狭く深いゲーム」の1つと言えます。

過去には「アンダーテール」や「ホロウナイト」など、インディーゲームでありながら大ヒットを記録したゲームもあります。どちらも「Sea of Stars」と同じく、3DCGを駆使した美麗グラフィックと言ったA級タイトルとは異なる懐かしさを感じるゲームデザインです。
「Sea of Stars」のヒットにより、インディゲームが注目されれば、更に様々なゲームが誕生するはずです。筆者のようにレトロ(風)ゲームが大好きな人にはたまらない時代になるかもしれません。

本作がそんなムーブメントの先駆けとなるのか、気になる所です。

【サイトはコチラ(PS Store)】
https://www.playstation.com/ja-jp/games/sea-of-stars/
画像引用:Sabotage Studio