マイナンバーカード

荒れに荒れているマイナンバーカード

データの間違いや誤交付など、ミスが続き信頼が失墜しているマイナンバーカード。それに追い打ちをかけるように、2024年の秋には健康保険証と一本化し、現行の健康保険証は廃止するという決断が更に批判を呼び、現在荒れに荒れています。

そんなマイナカードですが、筆者は「紙」の通知書が交付されてからすぐにカードを発行しました。当時、「いずれ全ての個人情報をマイナカードに集約させる」みたいな事が言われていて、「なるほど!それは便利だ!」と思ったからです。
その後、マイナポイントキャンペーンに釣られて健康保険証の登録も済ませ、筆者個人の状況で言えば、今すぐ健康保険証が無くなっても困りません(笑)。

しかし、あれから数年。マイナカードを使う機会は一向にありませんでした。何故、使わなかったのか、そしてそんな中ついに使う事になった出来事を語りたいと思います。

使う機会が無いマイナンバーカード

カードも発行し、健康保険証登録も済ませましたが、マイナカードを使う機会はまったくありませんでした。その理由は何と言っても「使われる側の整備の遅れ」です。
筆者はとある事情で二ヵ月に一回、病院に通っており、毎回薬を処方してもらっています。処方箋を渡して薬を購入する時は、マイナカードを使う絶好に機会なんですが、「マイナカード使えますか?」と聞くと、「すいません、まだ設備が整ってないんです。保険証でお願いします」と言われて、拒否されてしまったのです。
また、中古ショップに家電を売りに行った時も「すいません、マイナカードはまだ未対応でして…。運転免許証はありますか?」と聞かれてしまいました。

もちろん、しっかり設備を整えているお店に行けば問題無かったんでしょうが、筆者が行ったお店はまだマイナンバーカードに対応していなかったのです。こういうお店(特に地方)はまだまだ多く、これがマイナカードを使う機会の無い最大の要因だと思います。

しかし、ある日突然、その時が終わりが告げたのです。

ついにマイナカードを使う!

ある日の事、ポストに不在通知が入っていました。見てみるとクレジットカード会社からで、どうやら今使っているクレジットカードの期限が今月で切れるので、新しいカードを配布してくれたようでした。
再配達を依頼しても良かったんですが、待つのが嫌だったので、休みの日に郵便局に自ら取りに行く事にしました。

受付に不在通知を渡して待つ事数分。係員がカードの入った封書を持ってきました。そこで、

「運転免許かマイナンバーカードを持ってますか?」

と言われたのです。私はそれを聞き、すかさずマイナンバーカードを出しました。運転免許も持ってはいましたが、ここで使わなければいつ使うのだ! と思ったからです。

「はい、ありがとうございます……。はい、問題ありません。どうぞ」

チェックされる事5秒。問題無く封書を受け取る事ができました。

……これだけです。デジタルの最先端を行くカードを直接見せて身分証明書代わりですよ。
まあ、色々と言いたい気持ちはありますが、とりあえずキッチリとは使えたので良しとしましょう。

どうなる?マイナカード

現在、非難轟々のマイナカードですが、筆者個人は否定的な意見はそれほどありません。多くの身分証明を一本化できる事は良い事だと思うし、今後これ1枚であらゆる行政対応ができるなら、それは素晴らしい事だと思うからです。

ただ、そう評価される為には正しい情報整理と堅牢なセキュリティ管理が必須です。批判している多くの人は‟その部分”が気になるからこそ声を荒げているのだと思います。シッカリ整備されてから健康保険証を廃止する決断をしても良かったのではないかと正直思います。
とは言え、これを書いている時点で既に健康保険証廃止は決定しているとの事。ならば、それまでに批判的な人も黙る環境整備を行ってほしいと思います。

期待してるから言っているのであり、これからどういった展開になっていくのか、見守っていきたいと思います。

【サイトはコチラ】
https://www.kojinbango-card.go.jp/