ビートルズ

あのビートルズが「新曲」をリリース!?

世界で最も有名なロックバンドであるビートルズ。洋楽を知らない人でも「Love Me Do」「Help!」「Yesterday」「Let It Be」などの楽曲は聞いた事があると思います。バンド自体は1970年に解散しましたが、その後もベストアルバムやリマスターアルバムなど、作品は出続けています。
そして、この度、解散から53年の月日を経て、なんと「新曲」がリリースされる事になりました。

AI技術を使って新曲を

この情報は元メンバーのポール・マッカートニー氏がラジオのインタビューに答えた内容で分かった事です。「AI技術による曲」と聞くと「AIにビートルズ風の曲を作らせるのか?」と思う人もいるかもしれませんが、実際にはかなり異なるようです。

故ジョン・レノン氏が残した古いデモテープをAI技術を用いて雑音などを取り除き、レノン氏の声だけを抽出、それにマッカートニーさんら存命するメンバーが手を加えて楽曲として完成させたとの事。具体的にAI技術がどこまで曲作りに関わっているのかはハッキリしていませんが、基本的にレノン氏の声は本物であり、編曲などに関してもマッカートニー氏ら本人の手によるものと思われます。

曲の方は1978年にレノン氏が書いた「Now And Then(ナウ・アンド・ゼン)」という曲との事。
デモテープ自体は1994年にレノン氏の妻であるオノ・ヨーコ氏がマッカートニー氏に渡しており、翌95年にレノン氏を除く3人が編曲を試みたものの、雑音がひどく、断念したという。当時は不可能だった事が、今の最新技術を用いる事で可能になったという事になります。

AI技術も使い方次第か

AIの使い方については、現在様々な議論が重ねられており、音楽も例外ではありません。著名なミュージシャンの中には作曲にAIを使う事に対して懸念を示している人も多くいます。
今回のビートルズの件が、その議論に何かしらの一石を投じる事になるのか、気になる所です。