詐欺メールが過去最高を記録

当サイトでも何度も紹介している「詐欺メール」。一般的にはフィッシングメールと呼ばれていますが、これについてフィッシング対策協議会は2021年8月の確認件数が2008年の調査以来、過去最高の53000件にのぼった事を発表しました。フィッシングサイトの数自体も9000件を超え、こちらも過去最高を記録しました。

フィッシングメールとは?

フィッシングメール(釣りメール)とは、有名企業を装ってメールを送信し、「不正な利用があったので銀行口座を確認してほしい」などと言って口座番号を聞き出そうとする詐欺メールの事。
昔は詐欺メールと言えば、違法な出会い系サイトなどへの誘導が目立っていましたが、現在はお金に関する個人情報を聞き出そうとするタイプが一般的となっています。

フィッシングメールの内訳など

今回、フィッシング対策協議会が発表した内容によると、最も多く語られた企業は大手通販サイトのAmazonで、全体の24.8%。Amazonはメールの他にSMS(ショートメッセージ)での詐欺もあったとの事(これはスミッシングと言います)。他は三井住友カード、エポスカード、イオンカード、PayPay銀行などで、この5つのブランドで全体の65.8%を占める結果となりました。
ちなみに筆者の所には、UCカード、楽天市場、ヨドバシカメラなどからも詐欺メールが来ていました。

こういった企業名でのメールの他にも、日本年金機構、総務省の特別定額給付金申請サイト、厚生労働省の「コロナワクチンナビ」等を語るメールも多く見られたとの事。

なお、今回の53000件という数字はあくまでフィッシング対策協議会が確認した数字であり、実際に送信されたメールの数はそれよりもはるかに多い数字だと思われます。

コロナになってから増えた詐欺メール

フィッシングメールの数は2020年になってから増加しているそうで、20年1月は6500件だったモノが、20年12月には30000件にまで増えたと言います。理由は新型コロナウィルスで、ECサイトなどの利用が増えた事で、詐欺グループがそれを狙って多くのメールを出しているとの事。

当サイトでもコロナが蔓延しだした頃からこの手の記事を書いてきました。コロナが収まるまではまだまだ詐欺メールには注意しないといけないかもしれません。皆さんも十分に気を付けてください。