主力ブランドを値下げしろと言われて

菅政権肝入りの政策「携帯電話料金値下げ」。これに対して、大きな動きがありそうです。
武田良太総務相が「メインブランドについては新しいプランが発表されていない。これは問題だ」と発言。格安スマホに関しては値下げが発表されていますが、メインブランドについては発表が無い事に苦言を呈しました。
これに対してauとソフトバンクは沈黙していましたが、最大手であるNTTドコモがメインブランドの値下げを検討しているとの情報が入ってきたのです。

主力ブランドへの囲い込み狙い?

武田総務相が苦言を呈した事は一体どういう事なのでしょうか?
auとソフトバンクにはそれぞれ「UQモバイル」と「ワイモバイル」という格安スマホを展開しています。この格安スマホに対して安い大容量プランを発表して、政府の携帯料金値下げに応えようとしました。
しかし、肝心の「au」「ソフトバンク」というメインブランドに関しては、値下げには踏み込んでいませんでした。

更に、両者はメインブランドから格安ブランドに乗り換える際、10,000円前後の手数料がかかる仕組みになっています。逆に、格安ブランドからメインブランドにする場合は手数料はかからず、簡単に乗り換える事ができるようになっています。
安くする場合は手数料がかかり、高くする場合は手数料無し。こういった仕組みに対して武田総務相は「(主力から格安への)移行には大きな壁がある」と批判しました。
更にメインブランドが一向に安くならないので「メインブランドについては新しいプランが発表されていない。これは問題だ」と発言したのです。

NTTドコモが動き出す

こういった話題に対して、最大手であるNTTドコモが動き出しました。auやソフトバンクと同じように格安ブランドを設立し、更に「docomo」というメインブランドの料金に関しても値下げを検討しているという事なのです。
具体的な内容はまだ発表されていませんが、12月中には正式に発表するとの事です。
NTTドコモが値下げをするとなるとauとソフトバンクも追従せざるを得なくなり、3つのメインブランド全部が値下げする可能性が出てきます。

スマホに詳しくない人からすると、後から出てきた格安スマホは「SIMロック」などの難しい言葉が出てきて、乗り換えづらいと思われています。その為、まだまだメインブランドを使っている人も多いのが実情です。
今回の流れにより、多くの人達のスマホ料金が安くなるのか、気になる所です。