ネッククーラー

2023年話題のネッククーラー

毎年、夏には様々な冷感グッズが登場し話題になりますが、2023年で最も話題になった冷感グッズと言えば、何と言っても「ネッククーラー」でしょう。
ネッククーラー自体は前からありましたが、2023年に出たネッククーラーは「28℃で凍結する」という特殊な素材を使っており、テレビでも取り上げられるほど注目されました。

そこで今回は、実際に筆者がネッククーラーを買い、使ってみたので、素直な感想を書かせていただきたいと思います。

28℃で‟凍る”ネッククーラー

ネッククーラー

筆者がネッククーラーを買ったのは近所の300円ショップ。とは言っても300円ではなく880円(税込)。「300円ショップなのに880円ってズルくね?」と思いつつ周りを見てみると、1,100円の時計とか2,200円ワイヤレスイヤホンなんかも売ってたので、そこらへんはもう曖昧なんでしょう(汗)。

袋の上から触った感触はとても固く、また冷たいという触感でもありませんでした。「これが本当に冷たくなるのだろうか?」と思いながら購入して袋から取り出し、首に装着してみます。……あんまり、冷たくありません。確かに少しひんやりはするんですが、氷に触れているような冷たさはまったくありませんでした。

「ああ……。こんなもんなのか」
と、正直がっかりしながら帰路についたんですが、車に乗っている最中に段々と首元が冷たくなっていくのが分かりました。車の中は灼熱だったので余計そう感じたのかもしれませんが、確実に他の部位よりも冷たくなっているのが感じられました。
帰宅した時には「これは実はすごい発明なのでは?」と、素直に感動していました。

ただ、家に帰ってからもずっと付けていると段々と冷たさは無くなっていきました。触れてみると、最初はガチガチだったネッククーラーがブヨブヨになっています。どうやら中の素材が溶けて液体になってしまったようでした。28℃で溶けてしまうので、30℃超えが当たり前の今の時期は外に出しておけばこうなってしまうのは仕方ないのでしょう。
でも、大丈夫! だって28℃以下でまた凍るんだから。

部屋の冷房を24℃にして、部屋の中に放置。すぐにまた固くなるはず! と思ったんですが、しばらく待ってもブヨブヨのままでした。冷房は24℃設定でも部屋全体が24℃ではなかったかもしれませんし、水が氷になるのも数時間はかかるのですぐには凍らないのかもしれません。
仕方ないので冷蔵庫(冷凍庫ではない)に入れたんですが、すると、2時間程度で再びガチガチになりました。冷蔵庫から取り出した直後は当然キンキンですが、そこから温度が上がっても‟ひんやり”で止まり、そこからまた数時間は使う事ができました。

実際に使ってみて思った事

まず言っておくと、0℃ではないのでキンキンではありません。手で触れてもほとんど冷たさは感じません。ただ、首に巻き、3~4分ほどすると首回りが確実に冷たくなります。ハッキリ言えば「ちょっと冷たい」くらいですが、長時間使うならこれくらいがちょうどいいと思える温度だと思います。
メリットとしては、持続時間が非常に長い事が挙げられます。部屋の中で使うなら3~4時間はもつと思います。外でも1時間くらい持つと思います。凍らせる系の冷感グッズならこうはいかないと思います。

次に、28℃以下の環境ならあっという間に凍るというわけでもありません。夏ならおそらく夜でも外に置いておいたらなかなか凍らないと思います。それくらい、外は暑いという事です。なので「溶けたら木陰に置いておけばOK」などとは思わず、大人しく冷蔵庫に入れた方が良いと思います。なお、冷凍庫ではなく冷蔵庫で問題ありません。

思っていたほど冷たくはなかったというのが正直な意見ですが、その分長い時間利用できるので、メリットデメリット、どっちもある商品だと思います。
ただ、無いよりはよっぽどマシです。何度でも使える物ですし、これからの夏もきっと暑くなると思うので、1つは持っておいても損は無いんじゃないかと思いました。気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか?