ザ・グリード

あの映画がショーケースの中に

ある日、近所のホビーショップ・駿河屋に行った時の事。何気なくショーケースを眺めていると、あるDVDに目が止まりました。その映画とは『ザ・グリード』。謎の生物がとある船の乗組員を襲うというモンスターパニック映画です。
昔、劇場に観に行って「面白かったけど、B級だったな~」と思ったのを思い出しましたが、値段を見てビックリ。なんと25,000円もしていたのです!
何故こんな高値になっているんでしょうか?

『ザ・グリード』とは?

『ザ・グリード』は、1998年に公開されたアメリカ映画です。原題は「Deep Rising」。
監督は本作の1年後に『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』に監督する事になるスティーヴン・ソマーズ。出演はトリート・ウィリアムズ、ファムケ・ヤンセンなど。
物語はとある豪華客船に乗り込んだ密輸船のメンバーたちが、謎の生物に襲われるというもの。『エイリアン』から連綿と続く、何の事情も知らない人たちが未知の生物に襲われるという典型的なモンスターパニック映画です。

謎の生物(タコのような姿をした化け物)はCGで作られており、かなりリアルでレベルは高いです。俳優陣もそこそこ名が知れており演技も問題無し、物語の破綻も無く、こういった映画が好きな人なら十分楽しめると思います。
ただし、オリジナリティや特筆すべき点は皆無に等しく、大ヒットとまではいかなかったようです。日本でもメジャーな俳優が出ていなかった事もあってか大規模な公開はされませんでした。

筆者は学生時代、マニアックな映画にハマっており、本作も劇場に観に行きました。わざわざ電車に乗って新宿まで行って、結構小さい劇場で観た記憶があります。既に書いた通り、オリジナリティこそ無いものの、エンターテイメント性は非常に高く、映像レベルも高かったので観に行って良かったと思いました。

『ザ・グリード』のDVDが超プレミア化

そんな『ザ・グリード』が25,000円ですよ。言った通り、内容的には絶対に25,000円もの価値はありません(人によってはあるかもしれませんが、マイノリティでしょう)。
ただし、今見るにはそこそこ大変です。DVDは既に廃盤、ブルーレイ化もされておらず、マニアックな作品なのでDVDを置いていないレンタル店がほとんど。また、主要な動画配信サービスでも配信されていません。
定期的にテレビで放送されている(これを書いてる時点で10回近く放送されている)ので、その機会を逃さなければ見れますが、こちらから能動的に見るのは難しいでしょう。

DVDが高値になった理由はまさにそんな希少性からだと思われます。いや~、希少性が高いと中身に関係無く価格が上がるものなんですね。
もしも、テレビで放送される事があったら、ぜひとも録画しておく事をお勧めしますよ!

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