プルームテック

定着した加熱式タバコだったが

約10年ほど前に登場し、当時は「新しい時代のタバコだ!」と大きな話題になった加熱式タバコ。現在は、大きく話題になる事はありませんが、すでに定着した感はあり、加熱式タバコを常に吸っている人も少なくありません。
そんな加熱式タバコの代表格の1つとも言える「プルーム・テック」が販売を終了する事になりました。

プルーム・テックとは?

「プルーム・テック」は日本たばこ産業(JT)が製造・販売を行っている加熱式タバコです。2016年に発売され、「アイコス」「グロー」と共に、加熱式タバコの代表格として高い知名度を得ています。
特徴としては「低温加熱」が挙げられ、紙巻きタバコが700℃、アイコスが300℃、グローが240℃でタバコ葉を加熱しているのに対してプルーム・テックは30℃と低温で加熱しており、これによりタバコ独特の匂いがしない事が謳われていました。

プルーム・テック販売終了

日本たばこ産業の発表によれば、「プルーム・テック」デバイスおよびアクセサリーについては2023年8月7日をもって販売を終了、専用のたばこカプセルは2023年8月以降はCLUB JTオンラインショップのみでの取り扱いとなり、それも2023年12月をもって終了するとの事。
また、バージョンアップ版にあたる「プルームテックプラス」も併せて販売終了になるとの事です。

今後は、高温で加熱する「プルーム・エックス」、低温加熱の後続とも言える新ブランド「ウィズ」などに注力していくとの事です。

巻き返しなるか?

上にも挙げた通り、現在の日本の加熱式タバコ市場は「アイコス」「プルーム・テック」「グロー」の3銘柄がシェアのほとんどを占めている状態です。しかし、その内訳はアイコスが80%、プルーム・テックとグローが10%ずつとなっており、事実上アイコスの独占状態となっています。
今回の販売終了は増えすぎたラインナップを整理し、残った製品に注力する事で、少しでもシェア挽回を狙っているものと思われます。

今回の決断がシェアにどのような影響をおよぼすのか、気になる所です。

画像提供:日本たばこ産業