ある日、イオンカードからメールが

ある日の事、横浜銀行から何の前触れも無く、メールが届きました。それはこんな内容でした。

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【差出人】横浜銀行 <info×boy.co.jp>
【件 名】【横浜銀行】入金制限のお知らせ
【内 容】
横浜銀行からのお知らせ
××××××××

お客さまのお取引を規制させていただきましたので、お知らせします。
規制内容は下記をご確認ください。

取引規制日時:2023/05/05

取引規制内容
・出金規制
・入金規制

規制解除するには下記へアクセスし、お手続きしてください。

▶️規制解除(リンク)

取引制限について 2023/05/05 までにご回答いただけない場合、お客様のご回答に著しい不足がある場合、
もしくはご回答から当社規約第8条(禁止事項)に抵触すると判断した場合、
やむを得ず、お客様の口座を解約させていただくことがございますので、あらかじめご了承ください。

【お問い合わせ先】
カスタマーセンター
××××××××

株式会社横浜銀行 金融機関コード:0138
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マジですか!? 出金と入金に関して制限がかかってしまったようです、理由は一切分かりませんが。とにかく手続きをすると解除されるらしいので、これは早く手続きした方が良いでしょう。

……が、ちょっと待ちましょう。
そもそも何で制限がかけられたのか、まったく心当たりがありません。その理由はキチンと説明すべきじゃないでしょうか?

どうも、怪しい気がしてなりません。
今回は、このメールについて調べてみたいと思います。

公式にも注意喚起がされているが…

こういう場合、まずは公式サイトをチェックするのが定石です。案の定、横浜銀行の公式WEBサイトに注意喚起ページが用意されていました。しかし、「不審なメールが出回っているので気を付けて」と言うだけで、具体的にどういうメールなのか、どうすれば偽メールであると見破れるのか、詳しい事はあまり書かれていません。

メールアドレスも「info×boy.co.jp」(@は×で表示)と特に問題無いように見えます。偽装している可能性もありますが、筆者のような素人ではそれを見破る事はできません。

おかしな点

ただ、今回貰ったこのメールは、明らかにおかしな点がいくつかあります。大手企業が出すメールとしては、明らかに不自然です。

①理由が書いていない
何故制限がかけられたのか、理由が何も書かれていません。銀行として最も大事なアクションを制限する以上、重大な事情があるはずです。その事に一切触れていないのは明らかに不自然と言わざるを得ません。

②時間制限が厳しすぎる
このメールが来たのが2023年5月5日12:32です。しかし、手続きは5月5日中に行わないといけないと書いてあります。12時間以内に手続きをしないと解約される可能性があるって、いくら何でも早すぎると思います。

と、この2つだけでも十分「黒」と判断しても良いとは思うんですが、決定的な部分を発見しました。

リンク先がおかしい

「規制解除」はリンクになっていて、クリックするとWEBページが開くようになっています。ここは虎穴に入らずんば虎子を得ず、リンク先も調べてみようと思います。
が、↓のようなページに飛び、アクセスできませんでした。すぐにバレて逃げちゃったのかな?

横浜銀行

ちなみに、横浜銀行のWEBページに飛ぶなら「boy.co.jp」のドメインであるべきなんですが、今回のリンクはどうやら「bengunei.cyou」というドメインに飛ぼうとしていたようです。明らかに違いますよね。

という事で、この時点でもう確定で良いでしょう。このメールは詐欺であると。

おかしな部分を探せ

このメール、アドレスはキチンとしているし、メールも一見破綻は無いように見えます。しかし、理由が書いてない、期限が短いなど、普通に考えれば明らかにおかしな部分がありました。詐欺メールは必ずこういった箇所があります。焦ってすぐにアクションを起こすのではなく、まずはシッカリとメールを読み、少しでもおかしな部分があれば、インターネットなどを使って調べてみる事をお勧めします。