Amazonプライム

ある日、Amazonからメールが

ある日の事、突然、何の前触れも無くAmazonからメールが届きました。そのメールはこんな内容でした。

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【差出人】Amazon.co.jp <changeid×amazon.co.jp>
【件 名】【重要なお知らせ】Amazonプライムの自動更新設定を解除いたしました
【内 容】
Amazonプライムをご利用いただきありがとうございます。

お客様のAmazonプライム会員資格は、2023年4月17日に更新を迎えます。お客様のアカウントを維持するためАmazonアカウントの情報を確認する必要があります。下からアカウントをログインし、情報を更新してください。

【Аmazonログイン】

なお、48時間以内にご確認がない場合、誠に申し訳ございません、お客様の安全の為、アカウントの利用制限をさせていただきますので、予めご了承ください。

アカウントに登録のEメールアドレスにアクセスできない場合
お問い合わせ:Amazonカスタマーサービス。
※本メールは、ご登録されたメールアドレス宛に自動的に送信しています。

※このメールは、受信メールを受け入れることができない通知専用アドレスから送信されました。このメッセージには返信しないでください。
今後ともをよろしくお願いいたします。
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なんと! 情報を更新しないと会員資格が更新されないらしいです! これは急いで対応しないといけません!

……が、ちょっと待った。
そう言えば、同じタイトルのメールを過去に一度受け取った事がありました。メール内容はまったく違いますが、その時も会員情報の更新を促されました。で、そのメールは真っ赤な詐欺メールでした。
だとしたら、このメールも詐欺なのでしょうか? タイトルがまったく同じという時点でアウトな気がしますが、一応しっかりと調べた方が良いと思います。

という事で、今回はこのメールについて調べたいと思います。

公式は当てにならず

こういう時は公式サイトをチェックするのが最も安全かつ適切な対応方法として挙げられるのですが、Amazonだけはこのやり方が当てはまりません。Amazonは詐欺メール・詐欺SMSについて、ザックリとした注意喚起しかなく、細かくは書かれていないんですよね。なので、メールの内容などから判断するしかありません。

とりあえず、メールアドレスのドメインは「amazon.co.jp」となっており、ココについては間違いは無さそうに見えます。実際は、このドメインから送信されていないケースもよくあるそうなんですが、パッと見、そこまでは分かりません……。

おかしな所

このメール、シッカリと内容を見てみるとおかしな所がいくつも見受けられます。ちょっと書き出してみましょう。

●アカウントを維持するためАmazonアカウントの情報を確認する必要があります。

今まで様々なサイトを利用してきましたが、アカウントを維持する為に情報を確認(更新)した事なんて一度たりともありません。そんな事ってあるんでしょうか?

●48時間以内にご確認がない場合、アカウントの利用制限をさせていただきます

昨今のWebサイトの利用状況などを考えると、たった48時間で利用が制限されるなんて早すぎます。クレジットカードの利用停止じゃないんだから、もっと余裕を持たせるのが普通だと思います。
というか、4月17日にその日更新のメールを送るなんて非常識だと思います。普通なら1~2週間前ですよね。

●お問い合わせ:Amazonカスタマーサービス。
まあ、そりゃそうでしょう。でも、そこはURLを記載したりすべきでしょう。ただ憮然と「カスタマーサービス」とだけ書くなんて、ちょっと無礼ですよね。せめて「カスタマーサービスまで連絡してください」くらい書いてよ。

●このメールは、受信メールを受け入れることができない通知専用アドレスから送信されました。
なんか違和感を感じるテキストですよね。「受信メールを受け入れることができない」ってわざわざ書く必要あります? 普通は無いと思います。

●トップの画像が表示されない
何をしても、メール一番上の画像が表示されませんでした。世界で最も使われている通販サイトのメールとは思えない粗雑な作りと言わざるを得ません。

と、調べれば調べるほど怪しいメールです。

実際にクリックしてみた

Amazonプライム

ハッキリと詐欺だと断定するには、まだ少しだけ材料が足りないと感じます。なので、ここは虎穴に入らずんば虎子を得ず、書かれてあるURLをクリックしてみました。

すると、↑のような画面が出ました。筆者が使っているブラウザはChromeです。おそらくChromeでアクセスすれば、誰のPCでも同じ画面が出るはずです。
うん、もうこれで確定でいいですね。このメールは詐欺であると。

ちなみに、この画面が出てもアクセスする事は可能です。行ってみると、Amazonのログイン画面に行きましたが、URLは全然違うし、ログインボタン以外の全てのリンクが機能していないなど、「ガワ」だけ取り繕った粗悪なサイトでした。

少しでも怪しいと思ったらいったんストップ

詐欺メールは必ずコチラを焦らせようとします。今回は「情報を更新しないと利用制限される」と言っており、他にも「有料サイトの料金未払いがある」「不在だったので商品が届けられない」と言ったケースもあります。
こういう時、人間は焦ってすぐにアクションを起こそうとしようとしてしまいますが、身に覚えが無い、少しでも違和感を感じたら、絶対にすぐに行動は起こさず、ネットなどで調べてみる事をお勧めします。きっと、ヒットする記事などが見つかるはずです。