エムアイカード

エムアイカードからメールが

ある日の事、エムアイカード(三越伊勢丹ホールディングスのクレジットカード)から突然、何の前触れも無くメールが届きました。そのメールはこんなモノでした。

~~~~~~~
【送信元】support_01×micard.co.jp
【件 名】【重要なお知らせ】エムアイカードカードご利用確認のお願い
【内 容】
いつも弊社カードをご利用いただきありがとうございます。

昨今の第三者不正利用の急増に伴い、弊社では「不正利用監視システム」を導入し、24時間365日体制でカードのご利用に対するモニタリングを行っております。
このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。
つきましては、以下へアクセスの上、カードのご利用確認にご協力をお願い致します。
ご回答をいただけない場合、カードのご利用制限が継続されることもございますので、予めご了承下さい。

■ご利用確認はこちら

※本メールは送信専用メールアドレスから配信しております。ご返信いただいても対応いたしかねますので、予めご了承ください。

(株)エムアイカード お客さまサービスセンター
[TEL]0120-650-093(午前10時-午後6時)
~~~~~~~

なんと! 本人かどうかハッキリしないやり取りがあったようです。今のままだとカード利用が制限されてしまう、と。これは急いで確認しないといけません! 早く!

……と、0.5秒ほど思ったものの、ココは一旦深呼吸です。
このメールは本物なのでしょうか? だってさ、件名が「エムアイカードカード」だよ? “カード”がダブってるっておかしくね?
冷静になればなるほど違和感が募ってきます。

という事で、今回はこのメールについて、徹底的に調べてみたいと思います。

公式サイトをチェック

こういう時、まずやるべき事は公式サイトのチェックです。公式が詐欺メールの横行を把握しているなら、何らかの注意喚起を行っている可能性がありますからね。Googleで「エムアイカード」と検索し、公式サイトを見てみました。
すると、「当社を名乗る不審なメール(フィッシングメール)にご注意ください」というリンクが。どうやら、詐欺メールが横行しているようです。

そのページを見てみると、いくつか具体的な例が出されていました。類似した文面が無ければ、今回貰ったメールは詐欺である可能性が低いと考えても良いと思います。

【出ていた例】
このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。

【貰ったメール】
このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。

一言一句同じぃ! こんな事ってある!? いや無いよね、普通!

更に詳しく見てみると、「当社ではカード利用のご本人さま確認について、Webサイトを利用した確認は行っておりません。」との一文が。あれぇ? Webサイトにアクセスしてって言ってるよ? おかしくね?

……うん、もうほぼ確定と言っても良いと思うんですが、まだ絶対とは言えないかもしれません。

アクセスしてみた

エムアイカード

※皆さんは決してやらないようお願いします。

99%決まってますが、まだ1%分かりません。ここは虎穴に入らずんば虎子を得ず。書かれてあるURL(実際のメールはテキストリンクになっている)にアクセスしてみました。しかし、↑の画面が出て、辿り着けませんでした。ナンダヨー、そこそこドキドキしたのに……。
というか、書いてあるURLが「micrad-id.top」になってますね。本来なら「micard.co.jp」のはず。

これで1%の可能性も消え、ハッキリしました。このメールは詐欺であると。

怪しいメールは立ち止まって

今回のメールは公式が注意喚起をしてくれていたので、すぐに気づく事ができました。しかし、送られてきたメアドなどにおかしな所はありませんでした。今後、こういった詐欺メールはどんどんと巧妙化していく事が考えられます。
ちょっとでもおかしいなと思う所があった場合、すぐにアクションは起こさず、一度キチンと調べてみる事をお勧めします。