最近のランドセルは重い…
アラフォーの筆者が小学生の頃はそんなでも無かった気がするんですが、最近のランドセルは非常に重いと言われています。ランドセル自体が重いのではなく、中に入れる教科書がフルカラーになったりページ数が増えたり、サイズが大きくなったりして、昔に比べてかなり重くなっているようなのです。
ある調査ではランドセルの重さは6kgにもなり、これを60kgの大人で換算すると18kgの荷物を背負っているのと同じなんだとか。確かにそんなに重たいモノを毎日背負うのは大変です。
そこで、子供向けの商品を開発している「悟空のきもち THE LABO」が、茨城県の小学生達と共同で開発したのが「さんぽセル」というアイテム。しかし、この「さんぽセル」でちょっとした騒動が起きる事になってしまったのです……。
さんぽセル
「さんぽセル」は悟空のきもち THE LABOが、茨城県の小学生達と共に開発したアイデア商品です。
一言で言うと「ランドセルをキャリーバッグ化させるアイテム」です。2本のローラー付きのスティックをランドセルに取り付ける事によって、ランドセルをキャリーバッグのように転がして持ち運びできるようになるという画期的アイテムです。これにより、背中に背負う姿勢に比べて、85~95%の負担を軽減できるとされています。重いランドセルを背負う事によって起きる伸長阻害や慢性的な腰痛などの健康被害も防ぐ事ができます。
また全てのランドセルに後から装着できる事、装着したままでも折り畳んで背負う事ができる事も大きな魅力です。
4月に発売が開始されると瞬く間に大きな話題となり、注文が殺到。6月現在、3ヵ月待ちというほどの人気となっています。
大人たちから批判の声が…
しかし、これがYahoo!ニュースなどで取り上げられると、それを見た大人たちから批判の声が殺到する事になってしまったのです。
・ランドセルは背負って使うモノ
・そういう使い方は良くないのではないか
・小学生の内から楽を覚えてはいけない
・両手が空いてるのが利点なのに…
こういった「従来とは異なる使い方」に意を唱える大人たちから1000件を超える批判が寄せられる事に。
そして、事態はこれだけに留まらず、これに対して、なんと小学生達が反論。
・だったら大人も毎日20kgの一斗缶を背負ってみてよ
・いつでも背負えるように作っています
小学生たちはこれを「さんぽセル事件」と呼んでるんだとか。
ネット上での出来事なので、決着と言った形はありませんが、「現状を知る子ども」と「現状を知らない大人」との意見対立が激化してしまったようです。
普及するのか?
「さんぽセル」の価格は5,940円(税込)。公式サイトから購入ができます。
前述した通り、6月現在、3ヵ月待ちの状態となっており、人気に陰りは見えないようです。むしろ、この意見対立をメディアが取り上げた事によって、より人気が過熱したようにも思えます。
新しいアイデアというモノは、往々にして最初は批判される事があります。パソコンが世に出た時も「文字は手で書くべきだ」という意見がかなりあったと言われています。しかし、利便性の面からあっという間に普及する結果となり、今や手書きで書類を作る事の方が稀な時代になりました。
このアイテムが数年後、「当たり前」として根付くかどうか、気になる所です。
【サイトはコチラ】
https://the-labo.com/sanposeru.html
画像引用:悟空のきもち THE LABO