ビックカメラ

ビックカメラからメールが…

それは9月7日の事でした。突然大手家電量販店ビックカメラからメールが来たのです。そこには、こんな事が書かれていました。

【送信元】noreply@ml.●●●●●●
【件名】ビックカメラ.com :カード情報更新のお知らせ

【内容】 
残念ながら、あなたのアカウントがピックカメラ.comのカード情報を更新できませんでした。
これは、カードが期限切れになったか、請求先住所が変更されたなど、さまざまな理由で発生する可能性があります。

アカウント情報の一部が誤っているため、お客様のアカウントを維持するために、ピックカメラ.comのカード情報を確認する必要があります。今アカウントを確認できます。

<カード情報更新>
●●●●●●●

なお、24時間以内にご確認できない場合、誠に勝手ながら、アカウントをロックさせていただくことを警告いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
お客様のセキュリティは弊社にとって非常に重要なものでこさいます。ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

一体このメールは何なのか、調べてみる事にしました。

まずは内容をチェック

まずはともあれ、どんな内容なのか、シッカリ把握する必要があります。
どうやら何らかの理由でカード情報が更新できなかったのでログインして更新してくれ、というモノのようです。

期限が切れたわけでも、請求先が変わったわけでもないんですが……。でも、何かシステム的な不具合でこういう事が起こる事もあるかもしれません。これはログインして確認せねば!

公式サイトをチェック

……と、その前に公式サイトをチェックする事にしました。前述したように期限が切れているわけでもないのに、こんなメールが届くのはちょっと不自然ですからね。
ビックカメラの公式サイトに行きチェック。すると「ビックカメラを名乗る不審なメールにご注意ください」というリンクを発見。ページを見てみると「【カード情報更新のお知らせ】【アカウント変更情報のお知らせ】といった件名のメールは弊店から送信したものではございません」というストレートなテキストが。
今回もらったメールのタイトルは「カード情報更新のお知らせ」。一言一句同じという結果に……。

もらった時点で怪しいとは思っていましたが、どうやらこのメールはフィッシングメールのようでした。

再確認:日本語がおかしい

このメール、よくよく読んでみると、企業が送るメールとしては文面がおかしな部分が散見されます。また、企業の対応としておかしな事も書かれています。

●残念ながら
└企業が利用者に「残念ながら」って普通は使わないですよね。

●あなたのアカウントがカード情報を更新できませんでした
└まるでアカウントが生きていて、自分で勝手にカード情報を更新しようとしたかのように思えるような文章ですよね。

●今アカウントを確認できます。
└そりゃ、今やろうと思えばできるでしょうけど、「今」って普通書かないですよね。

●アカウントをロックさせていただく
└カード情報が更新できないだけで勝手にアカウントをロックってひどくないですか?普通の企業なら絶対やらない対応です。

と、一流企業のメールとしてはおかしい部分がかなりありました。
これだけ見ても、キチンとしたメールでない事は分かります。

再確認:URL

カード情報を更新する為のURLが書かれていますが、どう見てもビックカメラのサイトURLとは思えないモノになっていました(記事では●●で表記)。ここはとても大事な部分だと思うので、やるならキチンとやれとついつい言いたくなってしまいます。

また、皆さんはやってはいけませんが、サイトにも飛んでみる事にしました。
すると、当記事の一番上のような中国語と思わしきテキストが書いてあるページに飛びました。ビックカメラの影も形もありません。何があったのかは分かりませんが、詐欺だとバレて即刻逃げ出したといった所だと思います。
で、中国人らによる詐欺という事も分かりましたね。

とにかく焦らずに

このタイプの記事を書く時の最後は決まってこの文句になってしまいますが、とにかくメールが届いても絶対に焦らない事が大事です。ちょっとでも違和感を感じたり、怪しいと感じたら、公式サイトをチェックするなどして情報を集めましょう。こういう時は、大体が詐欺である可能性が高いですからね。