キャッシュレス決済

キャッシュレス決済100兆円超え

経済産業省は6日、2022年の「キャッシュレス決済」の額が111兆円になった事を発表しました。2021年は95兆円だった為、16兆円増えた事になります。100兆円を超えたのは今回が初めて。
昨今、キャッシュレス決済が人気となっていますが、その影響なのか、具体的な数字を見ていきましょう。

111兆円の内訳

キャッシュレス決済と言っても、決済アプリだけではありません。今回発表された111兆円の内訳は以下のようになっています。

クレジットカード:93兆8000億円
デビットカード :03兆2000億円
コード決済   :07兆9000億円
電子マネー   :06兆1000億円

キャッシュレス決済のほとんどがクレジットカード決済という内訳なのです。公共料金をクレジットカード支払いにしている人も多いですし、通販サイトのご利用もほとんどがクレジットカードです。筆者もそういった料金は全てクレジットカードを利用しています。

クレジットカード利用額は21年は81兆円なので、12兆円も増えており、昨今のコード決済の隆盛によって100兆円を超えたと言うよりは、コロナ禍などの影響で通販を利用する人が増えた結果、100兆円超えを達成したと考える方が自然だと思われます。
とは言え、コード決済・電子マネーも毎年上がり続けており、コード決済は21年は5兆3000億円、電子マネーは21年は6兆円であり、これらの効果も100兆円超えを後押しした事は間違いないでしょう。

アナタは現金派?キャッシュレス派?

では、現金とキャッシュレスは、どちらの方が利用額が多いのでしょうか? これに関しても経済産業省が発表しています。
それによると、今回キャッシュレス決済額111兆円は消費全体に占める割合で言うと「36%」。つまり、単純に考えれば、残り64%が現金払いという事になります。

筆者はキャッシュレスに対応しているお店ならばほぼキャッシュレス決済で支払いをしています。そんな筆者からすると「まだ半分以上の人は現金払いなのか!」と驚きましたが、冷静に思い出してみると、高齢者の方は大体現金だし、現金払いしか対応していないお店もまだまだあります。
現在の日本の状況を考えれば、36%というのは妥当な数字なのかもしれません。とは言え、この36%も前年に比べると3.5%増加しています。

今後はどうなっていくのか?

中国は8割、韓国に至っては9割と言われているキャッシュレス決済。他、カナダ・オーストラリア・シンガポール・アメリカなども50%以上がキャッシュレス決済だと言われています。
それらに比べると日本はまだまだですが、↑のデータなどを見る限り、今後キャッシュレス決済は確実に増えていくと考えられます。

10年後、支払いはどう変わっていくのか、気になる所です。