イオン銀行

ある日、イオン銀行からメールが…

ある日の事、突然イオン銀行からメールが届きました。そのメールはこんな内容でした。

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【差出人】イオン銀行 <bvkup×aeonbank.co.jp>
【件名】 【重要なお知らせ】【株式会社イオン銀行】ご利用確認のお願い
【内容】
平素よりイオン銀行をご利用いただきありがとうございます。
イオン銀行ではより「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」に基づき、お客さま情報やお取引目的等を定期的に確認させていただいております。
お客さまにはお手数をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。

※なお、確認させていただく時期はお客さまごとに異なります。
※までに「お取引目的等のご確認へ」より、お取引の目的等のご確認をお願いいたします。。

>お取引目的等のご確認へ
××××××××

※リンクを開くとウイルスに感染するおそれがあり、偽のログイン画面に誘導されます。
※回答が完了しますと、通常どおりログイン後のお手続きが可能となります。
※一定期間ご確認いただけない場合、口座取引を一部制限させていただきます。

▽お客さま情報等の定期的なご確認にご協力ください

【ご注意】
お問い合わせは下記まで
イオンダイレクトヘルプデスク
フリーダイヤル:03-6832-1231
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なるほど……。詳しくは分かりませんが、何か法律的な理由で情報を確認しなければいけない、と。
……と、何だかそれっぽい理由で一瞬納得してしまいそうになってしまいましたが、このメール、シッカリ読んでみるとおかしな所がいっぱいあります。それこそ、「このメール、本物なのか?」と思ってしまうほどです。

では、一体どんな「おかしな所」があるのか、チェックしていきたいと思います。

おかしな文面

このメール、よく読まなくても日本語としておかしな部分がかなり発見できます。大手企業からのメールとしては、ありえないレベルと言っても良いほどです。

●イオン銀行ではより「マネー~」に基づき、

「より」ってどういう事?

●※までに「お取引目的等のご確認へ」より、

「までに」はどこにかかっているの?

極めつけが、以下の一文です。

●※リンクを開くとウイルスに感染するおそれがあり、偽のログイン画面に誘導されます。

なんと! 堂々とウイルスに感染し、偽ページに飛ぶと書かれているのです。
……コレ書いたヤツ、アホなんじゃないの? 騙す気が無いとしか思えません。少しだけ良心が残っていてこんな事書いたんでしょうか?

正直、最後の一文が書かれている時点で、このメールは偽物だと断言しても良いでしょう。

公式にも注意文が

一応、イオン銀行の公式サイトもチェックしてみたのですが、シッカリと注意ページが用意されていました。
そこには、こんな事が書かれていました。

●当社ではセキュリティシステムに関するお客さまあてに配信するメールにURLを貼付し、情報等の入力を依頼することはございません。
●当社からお客さまに対し、SMSやメール・LINE等で、銀行口座のご利用停止等異常な取引・ご利用の確認に関するお知らせ等を送信することはございません。必ず電話や文書で連絡いたします。

なるほど、今回貰ったメールは、この指摘に思い切り抵触していますね。

いつもなら書かれてあるURLをクリックしてみたりするんですが、今回に限ってはそんな事すらしないで確定と考えて良いと思います。

このメールは詐欺であると。

怪しいと思ったらまずはチェック

正直、今回貰ったメールは書いた人がおバカだった為、ジックリ確認しなくても偽物であると判断できました。
が、中にはこういった「粗」の無い巧妙な詐欺メールも出回っています。ちょっとでもおかしいと思ったら、すぐにアクションは起こさず、ネットなどで調べてみる事をお勧めします。メールのタイトルなどで検索すれば、絶対にヒットしますから。