100万円以上の課金が‥‥

アメリカでのお話です。
41歳のジェシカさんは、最近、銀行口座から500~600ドルもの引き落としがある事に気づきました。銀行に問い合わせるも、「確認します」との返答のみで、すぐには対応してくれませんでした。
数カ月経ち、ついに引き落とし額は1万6000ドル(166万円)に。ジェシカさんは痺れを切らし、銀行に「不正請求が行われている!」と訴えました。しかし銀行からは「これは不正請求ではない。アップルからの請求です」と説明。
ここで初めて、ジェシカさんは息子がゲームアプリで課金をしているという事に気づいたそうです。

アップルは返金に応じず

6歳の息子さんが課金をしていたのはゲームアプリ「ソニックフォース」。SEGAが開発したソニックシリーズの1つです。
このゲームで息子さんは(お金がかかる事が分かっていたのかは不明ですが)拡張パックや新キャラクターを次々と購入し、1日で2500ドルも課金した事もあったそうです。

ジェシカさんはすぐにアップルに連絡し、返金を求めました。しかし、アップル側はこれを拒否。理由は「60日以内に連絡をくれないと対応できない」という事でした。
ジェシカさんが事態を把握し、アップルに連絡を入れた時は既に数ヶ月の時間が経っていたのです。

諦めきれないジェシカさんが何度陳情してもアップルは応えてくれず「ペアレンタルコントロール機能を設定しておけば回避できた」と返答。
「ペアレンタルコントロール」とは、子どもがスマートフォンなどを利用している時間などを親が把握するシステムの事。これを使う事で、親は子どもがどんなゲームやツールをどれだけ使っているか分かるのです。

ジェシカさんは「ペアレンタルコントロール機能」は使っていなかった事を認めながらも、子どもでも安易に課金できてしまうアプリを批判しました。
しかし、それでもアップルは返金は応じませんでした。

子どもの利用にはご注意を

アップルアプリで課金を行う場合、iCloudに紐付けられているメールアカウントに通知が行きます。アップルに限らず、アプリで課金を行う場合、大抵はアカウントに対して連絡が行くシステムになっています。
数ヶ月間にわたってジェシカさんがその通知、しかも内容からして1通や2通ではなく、数十通はあったと思われるメールにまったく気がつかなかったのは少しおかしいと思います。見ていなかったとすれば、ジェシカさんの方にも問題はあったと言えるかもしれません。

今年の年末年始は家にいる事が多くなりそうです。子どもにスマホを見せている親御さんも多いでしょう。
子どもの課金にはよく注意するようにしましょう。