原付バイク

原付バイクが無くなる!?

市民の足として広く親しまれていた50cc以下の原付バイク。その原付バイクがいつか無くなってしまうかもしれません。バイク大手のホンダとスズキは原付バイクの生産終了を検討している事が分かりました。
何故、このような事になったのでしょうか?

原付バイク消滅の理由

今も、家から最寄り駅までは原付バイクを使っているという人も多いと思いますが、原付バイクの生産台数は年々減少しています。1980年代は年間250万台近くが作られていましたが、2023年は9万台と5%以下にまで減少しているのです。

一体何故こんなに減少したのか?
理由は様々あり、1つに絞る事はできませんが、自転車利用者の増加、レンタル自転車の増加、電動自転車の登場、電車網の発達、都心部への人の集中(バイクを使う必要が無くなる)などが挙げられます。
ただ、今回の原付バイク生産終了の最大の理由はこれではなく「排ガス規制の強化」と言われています。

排気ガス規制について

全世界で広がっている「カーボンニュートラル」、二酸化炭素などの排出を抑える動きです。日本も例外ではなく、欧州などと同調して、排気ガス規制の強化、つまり「排出される排気ガスの量を減らす」される事が決まっています。

この規制により、原付バイクは今のままのエンジンでは基準をクリアできない事が分かり、新しいエンジンを開発する必要に迫られていました。しかし、↑に上げた通り、生産台数は年々下がり続けており、大金を使って新たにエンジンを開発して生産を続けるだけのメリットが無いと判断されたのです。

現行のバイクは使えるが…

既に販売されているバイクについてはそのまま使い続ける事はできますが、新たに作られなくなるという事はパーツなども作られなくなるという事です。なので、いつかは原付バイクというモノがこの世から無くなってしまうかもしれません。

現時点ではホンダやスズキから正式な発表はされていませんが、エンジンの話が事実なら、その可能性は高いと思われます。今後バイクがどうなっていくのか、気になる所です。