イオン銀行

ある日、イオン銀行からメールが

ある日の事、イオン銀行を名乗るメールが突然、何の前触れも無く送られてきました。そのメールはこんな内容でした。

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【差出人】AEON <xzrdvcw×AEON.org>
【件 名】【イオン銀行】お取引目的等の確認のお願い
【本 文】
イオンダイレクトをご利用いただき、誠にありがとうございます。

当社では、犯罪収益移転防止法に基づき、お取引を行う目的等を確認させていただいております。
また、この度のご案内は、当社ご利用規約第 9 条1 項 7 に基づくご依頼となります。

お客様お客様の直近の取引についていくつかのご質問がございます、下記のリンクをアクセスし、ご回答ください。

お取引確認(リンク)

※一定期間ご確認いただけない場合、口座取引を一部制限させていただきます。
※回答が完了しますと、通常どおりログイン後のお手続きが可能になります。

お客様のご返信内容を確認後、利用制限の解除を検討させていただきますので、できる限り詳細にご回答ください。

イオン銀行コールセンター 専用ダイヤル
フリーダイヤル0120-70-1280(9:00~18:00 年中無休)
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なるほど……。よくは分かりませんが防犯か何かの為にサイトにアクセスしてくれと。アンケートか何かですかね?
でも、よく読むと相当に強引な内容ですよね。だって一定期間内に回答しないと口座取引を制限するって……。これじゃ脅迫に近い気がします。

う~ん、これはちょっと怪しい気がします。すぐには対応せず、一度シッカリと調べた方が良いかもしれません。
という事で、今回はこのメールについてリサーチします!

まずは公式サイトをチェック

まずやるべき事。それが公式サイトのチェックです。もしもこのメールが詐欺メールで、それが世間に広まっているという事を公式が把握していれば、何らかの注意喚起がされている可能性が高いからです。
さっそくGoogleで「イオン銀行」と入れて出てきた結果から、公式サイトにアクセス。すると、すぐに「金融犯罪にご注意ください」というリンクを発見。見てみると、予想通り、不審なメールに注意してくれという内容でした。

そこには、具体的なメールの例も出ていました。調べてみると、こんな実例メールが掲載されていました。

●イオン銀行【要返信】お取引目的等のご確認のお願い

………。
今回来たメールの件名は「【イオン銀行】お取引目的等の確認のお願い」でした。若干違いますが、「お取引~」の文面はソックリです。更に細かく見てみると、こんな文面が。

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当社からお客さまに対し、SMSやメール等で、銀行口座のご利用停止等異常な取引・ご利用の確認に関するお知らせ等を送信することはございません。
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………。
リサーチを始めてわずか3分。どうやらもうゴールに辿り着いてしまったようですね。
このメールは詐欺であると。

このメールのおかしい所

このメール、一見すると特に問題無いように見えますが、よく見るとおかしな所がいくつか見受けられます。1つでもおかしな所があれば詐欺メールです。

・イオンがいっぱい

差出人は「イオン」、件名は「イオン銀行」、本文は「イオンダイレクト」、更に突っ込むとリンク先は「イオンカード」でした。
1通のメールに4つもの「イオン」が出てきます。イオンと名がつけば何でもいいとでも思っているのかもしれません。まあ、それくらい多いのは事実ですが。ただ、それでもイオン銀行からのメールなのにリンク先がイオンカードってのはありえないと思います。単純に間違えたんでしょうね。
更に、イオン銀行からのメールは「@aeonbank.co.jp」なんですが、今回貰ったメールは「@AEON.org」です。イオンと書いてあれば良いとでも思ってるんでしょうね(2回目)。

・脅迫まがいの内容
冒頭にも書いていますが、アンケートみたいな言い方をしているのに、回答しないと利用が制限されるという脅迫まがいの中身はあまりにも悪どすぎます。

リンクがある時は注意して

詐欺メールにも様々な種類がありますが、ほとんどのメールに「リンク」が掲載されています。一方、深刻な内容の場合、大抵リンクはありません。リンクがあった時点でまず疑うという癖をつけても良いと思います。
少しでも怪しいと思ったら、まずはインターネットなどを使って調べてみる事を強くお勧めします。