ウマドンナ

「ウマ娘」大フィーバーのはるか前…

実在する(した)競走馬を美少女に擬人化し、彼女らを育成するシミュレーションゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」。
オグリキャップやナリタブライアンなどの著名な競走馬が可愛らしい美少女になるというインパクトもあり、スマホアプリが配信されると同時に大ヒット。競馬に興味の無い人までも巻き込み、今も爆走し続けています。筆者もYouTubeなどで動画をよく見ています。

そんな「ウマ娘」から遡る事、約10年前。JRA(日本中央競馬会)が、発表したあるゲームがありました。その名は「ウマドンナ」。ウマ娘とは正反対のスタイルながら、「競馬×美少女」という組み合わせを10年も前に成し遂げました。もしかしたらウマ娘にも影響を与えた……かもしれません。
今回はそんな「ウマドンナ」について、語ろうと思います。

My sweet ウマドンナ ~僕は君のウマ~

「My sweet ウマドンナ ~僕は君のウマ~」は、2011年12月に世に出たブラウザゲームです。毎年末に行われる有名な競馬イベント「有馬記念」を盛り上げる為に企画されたゲームでした
良くも悪くも「JRAの企画はいつも予想の斜め上を行く」と言われており、そんな評価と期待に恥じない、非常に独創的なゲームでした。

主人公はガチの「馬」になり(でも普通にヒトの言葉を喋る)、彼の世話をする3人の女性スタッフと交流をし、途中で出てくる3択を選ぶ事で話が進んでいくという、恋愛シミュレーションタイプの作品で、ガチャなどの要素も無く、最初から最後まで完全無料で楽しむ事ができました。1プレイ20分程度。
無料ゲームなのにOPとEDには歌付きの曲があり、複数の立ち絵と若干のアニメーション、更にギャルゲーらしくサービスCGもあるなど、無料ゲームながら非常によくできたゲームでした。
女性キャラクターは人気声優によるフルボイスで、声優も豊崎愛生・佐藤利奈・遠藤綾と、何度もヒロイン級のキャラを演じている人気声優を起用していました。

1年後には続編である「My sweet ウマドンナ2 ~ウマすぐ Kiss Me~」も誕生しました。メインキャラは変わっていませんが、女性キャラクターが1名追加されています。

主人公がリアルな馬という独創性、そこに美少女との恋愛を絡ませるという特異性が当時大いに話題になりました。有馬記念の集客に役立ったのかは分かりませんが、冒頭にも語った通り、「馬と美少女」という組み合わせは、もしかしたら「ウマ娘」にも影響を与えた、かもしれません。

3は出るのか?

「ウマ娘 プリティーダービー」は、Cygamesによるガチのゲームなので、人気が続く限りは続くと思います。一方の「ウマドンナ」は、あくまで有馬記念を盛り上げる為のキャンペーン的な位置づけのゲームであり、これを書いている今はもうプレイする事はできません。
既に2から10年が経過しており、正直「3」が出る可能性は極めて低いと思いますが、そこは常に斜め上を匍匐前進するJRAです。今年突然3が出るかもしれません。
もしも3が出たら、当サイトでも派手にピックアップしたいと思います!