PayPayあと払い

PayPayのあと払い

PayPayの機能「あと払い」。事前にお金をチャージする必要が無く、翌月27日に指定した口座から使った分だけ引き落とされるというシステムです。
パッと聞き、とても便利な機能のように思いますが、本当に便利なのか、それとも「必要以上にお金を使わせるアリ地獄」なのか、考察してみました。

蘇る「後払い」の悪夢

筆者は長い間IT系の仕事をしており、まだスマホではなくフューチャーフォン、いわゆるガラケーが全盛期だった頃から様々なサイトに携わっていました。その中で今でも記憶に残っているのが「出会い系サイト」です。
今でこそ「マッチングアプリ」などと呼ばれ、ネガティブな印象はありませんが、ガラケー全盛期、「出会い系サイト」と呼ばれていた頃は、売春の温床になっているとか、お金や体目立ての関係が多いなど、非常にいかがわしい印象がありました。そして、実際、そういう狙いで詐欺に近いサイトも横行していました。
そういったサイトをチェックする仕事をしていた事があったのですが(運営していたわけではない)、そこで厄介だと思ったのが「後払い」でした。
当時の出会い系サイトは、「相手にメールを送る」「掲示板に書き込みをする」「プロフィールを変える」と言った事をするとポイントが減り、足りなくなるとお金を出して追加するのが一般的でしたが、後払いは勝手にポイントがマイナスになり、後から「あんた、-100ポイントだからお金払えよ」と催促が来るのです。

出会い系の後払いで厄介だったのが、ポイントを消費する際に「50ポイント使うよ」と言った提示が無かった事。何も知らずにたくさんメールを送っていたらいつの間にかマイナスになっている事が多く、「運営者も狙ってこういう作りにしてるんだろうな。やっぱり詐欺だよな」とチェックしていて思ったものです。

なので、筆者は「後払い」というモノにまったく良い印象がありません。では「PayPay」の「あと払い」はどうなのでしょうか?

使った分だけ引き落とし

結論から言うと、PayPayのあと払いは問題無いと思います。
最大の理由はやはり「事前に分かる」事が挙げられます。使う際には当然、利用者が操作をするわけですから、「知らない内にマイナスになっていた」という事はありえないはずです。あと払いを選んで、気軽に使いまくっていたら結構な額になっていた、というのは単に利用者の油断なので仕方ありません。「使う事」を利用者が分かっているかいないか、ココが重要なのです。

考えてみればクレジットカードだって「使った後にお金を請求」されるわけですから後払いですよね。そのシステムがPayPayでも使えるようになっただけです。更にあと払いは「チャージ」をする必要が無いので、手間で考えれば通常の使い方より便利とすら思います。しかも手数料も年会費も必要無いので、本当に使った分だけという事になります。

PayPay側も力を入れている

これを書いている2022年7月20日現在、「ペイペイジャンボ」というキャンペーンが開催されています。これは期間中にPayPayで支払いをするとガラガラが回り、当たれば払った額の①100%②5%③0.5%分が還元されるというモノ。通常は1回の抽選の所、あと払いなら最大2回引けます。
このように、PayPay側もあと払いにはかなり力を入れている事が分かります。書いた通り、あと払いは気軽に使える為、よりPayPayを使ってもらう為に力の入れているのだと思われます。

PayPayをよく使い、毎回チャージするのが面倒だと言う人は「あと払い」、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか?

【サイトはコチラ】
https://paypay.ne.jp/guide/paylater/
画像引用:PayPay