PayPay銀行からメールが

それは2022年5月1日22時30分の事でした。PayPay銀行から突然こんなメールが届いたのです。

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【送信元】＜PayPay銀行＞ <japannetbank.co.jp×szmucfz.cn>
【件　名】個人情報の更新専用URLのご案内
【内　容】
※PayPay銀行口座の個人情報の有効期限が切れています。ご利用前に個人情報を更新してください。

▽お手続きはこちら
×××××××××
※メールを受け取ったお客さま専用のページです。ほかのお客さまはご利用いただけません。

期限内に申し込みが完了しない場合、取引が制限される場合がありますので、お早めに個人情報の更新を行ってください。ご不便をおかけして申し訳ございません。

※本メールへの返信によるご質問にはご回答できません。
PayPay銀行
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なんと！　個人情報の有効期限が切れるとな！？　これは急いで更新しないといけません！
ん？　でも、個人情報って有効期限があるものなの？　通販サイトとか色々登録してるけど、こんな事一度も無かったしな……。

これは一度調べてみた方が良いと判断しました。
今回は、そんなメールの顛末をお話したいと思います。

まずは公式サイトをチェック

まずはこの手の調査の基本である「公式サイトをチェック」です。こうしたちょっと変わったメールが届いた時は、まず公式サイトに何らかの警告がされている可能性が高いですからね。
公式サイトを見てみた所、「お客さま情報・取引目的等の定期的なご確認にご協力ください」というお知らせが。理由を見てみると「一般利用者に紛れて気づかれることなく取引を行おうとする犯罪組織やテロ組織を見逃さないためです。銀行をご利用のお客さまお一人お一人の情報を確認することで、犯罪収益の移転や、テロ資金供与を、防止することができます」との事。
本当にこういう事をする必要があるようです。

しかし、気になる一文も見つけました。

「※フィッシング被害防止のため、メールやSMSにご回答画面のURLは記載しておりません」

ん？　今回もらったメールには、ガッツリとURLが書いてあるんですが。これっておかしいですよね？

実際に飛んでみた

※これは初心者は真似しないようお願いします。

どうも、これだけでは確信が持てません。なので、危険を承知で書かれてあるURLに実際にアクセスしてみました。
すると、↓のような画面に。

……ページが見つからない？　こんな事ってあるんでしょうか？
そして、よく見てみると、サイトURLが「sorry1.japannetbank.co.jp」になっている事に気が付きました。PayPay銀行のURLは「paypay-bank.co.jp」のはずです。まったく違うURLです。
旧URLは「japannetbank.co.jp」ですが、頭に「sorry1」がつくなんて事は無いはずです。

これで確信しました。このメールは詐欺であると。

もう少し詳しい情報があると良い

今回はたまたまURLがおかしい事に気が付いたので事無きを得ましたが、個人的にはもう少し公式で詳しい情報が載っているとありがたいですね。実際に来たメールの文面とか、メアドとか、そういう具体例があるとよりハッキリしたと思います。
あと、公式サイトのもっと目立つ所にあると良かったなと思います。結構下まで行かないと書かれていなかったので。

見に覚えの無い変なメール、特に個人情報の入力・確認を促すタイプのメールは鵜吞みにせずに一度立ち止まってシッカリと調べる事を強くお勧めします。