エアコンの冷房と除湿はどちらが電気代がお得なのか

よく分からないエアコンの節電

2022年の夏はいつになく暑いと言われています。そこで、多くの人が関心を寄せるのが「エアコンの電気代節約」です。1日中つけっぱなしにしていた方が良いとか、フィルターは小まめに掃除するべしとか、色々と言われていますが、それらと同じくらい「冷房と除湿はどっちが電気代の節約になるのか?」も、頻繁に話題になります。
そこで、今回は筆者自身が実際に実験をしてみたので、その結果をご報告したいと思います。

冷房と除湿

先日、とあるラジオを聴いていた時、有名なタレントさんが「除湿の方が電気代はかからないと思っていた」と発言していました。筆者もずっとその認識でしたが、そのラジオには専門家の方も招かれていて「実はそんなに変わらない」と言っていました。一方で、ネットを調べてみると「除湿の方が電気を使う」などと書かれた記事もありました。
もはや情報は完全に錯綜状態。何が正解なのか、全然分かりません。ならば、自ら試してみるしかありません。

実験!そして結果

今回は2022年6月28日(火)と、2022年6月29日(水)の電気代を比べてみたいと思います。ちなみにその日の関東地方の気温は両日共に35℃。雨は一切降らず。
両日共に、おおよそ同じスケジュールで過ごし、28日は「弱冷房」メインで、29日は「除湿」メインでやってみる事にしました。なお、除湿には一般的に「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2タイプがありますが、筆者の家のエアコンは「弱冷房除湿」です。「弱冷房」の温度は常に27℃。除湿についてはパワーの操作をする事ができません。

そして、結果が以下の通り!

エアコンの冷房と除湿はどちらが電気代がお得なのか

6月28日 405円(11.99kWh)
6月29日 409円(12.11kWh)

はい、ほとんど変わらない結果となりました。なお、筆者は「auでんき」を利用しており、↑の画面はau電気アプリの当日のデータとなります。
使用感としては、若干「弱冷房」の方が風が強い気がしなくもなかったですが、ハッキリ言って誤差の範囲内。どっちもさほど変わらないという感じでした。

結論、あまり気にしなくても良いのでは?

その日の気温や湿度、更に使っているエアコンの機種や年代なんかにもよって細かい価格というモノはかなり変化するものの、筆者自身の経験から言えば、どちらもそれほど変わらないという事になりました。設定温度が10℃近く違えば、多少なりとも電気代は変わるかもしれませんが、正直、それで半額になるという事は無いと思います。
そういった事はあまり気にせず、暑い時はしっかりエアコンを使って熱中症にならない事の方がうんと大事なんじゃないでしょうかね。