Internet Explorerがサポート終了

IEがサポート終了

1995年から提供が開始され、一時は圧倒的なシェアを誇っていたインターネット閲覧ブラウザの「Internet Explorer(IE)」。それが2022年6月16日(日本時間)、ついにサポート終了となります。

サポート終了はサービス終了

サポート終了と聞いて「Windowsみたいに使えはするんでしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。今回の「サポート終了」は「サービス終了」であり、今後IEは使えなくなってしまいます。
今後IEを起動すると、強制的に後続ソフトである「Edge」が起動するようになり、IEは使えなくなります。

ここで問題なのが「IEを基準に作られたWebサイト」です。他のブラウザでは正しく表示されないケースがあり、その場合は、Edgeや他のブラウザでもキチンと表示されるように修正を行う必要があります。特に公的機関(役所など)のサイトは古いままになっている事が多く、対応が急務とされています。

Edgeには「IEモード」と呼ばれるモードがあり、これを使う事でIEにしか対応していないページもEdgeで閲覧できるという事ですが、このIEモードも「2029年まで」とマイクロソフトは言っており、これまでに完全に対応しないと閲覧はできなくなるという事になります。
もっとも、現在一番使われているブラウザソフトはGoogleが提供している「Chrome」となっており、IE基準のサイトは現時点でも他ブラウザでの閲覧対応を急がないといけない状態ではあります。

これからの競争に勝てるのか?

一昔前は、ネットを閲覧するのに使うソフトはWindowsならIE(MacならSafari)一択でした。
しかし、その後Gooleが「Chrome(クローム)」を、MozillaがFirefox(ファイアフォックス)を開発。様々なブラウザが乱立する事になり、IE一択の時代は終わりを迎えます。そんな時代を生き残る為なのか、マイクロソフトはIEのサポートを終了し、新しいソフトである「Edge」に力を入れるようになりました。

現在、世界的なブラウザのシェアは「Chrome」が全体の65%近くを占めるほどの一強状態となっており、その後に「Safari」「Edge」などが細々と追従するような状況になっています。Edgeも配布が開始されてからすでに1年以上が経過していますが、なかなか状況を変えるまでには至っていません。
IEの実質的な終了がEdgeの利用者増加に繋がっていくのか、気になる所です。