頼みの綱「ワクチン接種」

新型コロナ対策として政府が「切り札」として掲げているワクチン接種。
筆者個人としては「切り札」と言うよりも、もはやそれ以外に頼れるモノが無い「最後の頼みの綱」的な意味合いが強いような気がしてなりませんが、何であれワクチン接種によって重症化リスクが減るというのであれば、ぜひとも打ちたい所です。

しかし、先日、渋谷での予約無し接種の際に、1000人以上の若者が殺到し、受付けは早々に打ち切られ、実際300人程度しかワクチンを打てなかったという事例がある事からも分かる通り、現状は誰でもすぐに打てる状態ではなく、凄まじい予約競争に勝ち抜いた者しか打てないというのが実情です。

今回は、そんなワクチンの状況について、筆者の体験談をお話ししたいと思います。

40歳、気が付いたら接種開始

まずは、筆者の情報からお伝えします。
筆者は現在40歳、埼玉県在住、男、基礎疾患はありません。医療関係者でもなく、これまで陽性反応が出た事もありません。そして、まだ一度もワクチンを打った事はありません。

皆さんもご存じの通り、接種はまずは医療関係者、次に基礎疾患がある人、65歳以上……という順番になっています。筆者は接種券自体は8月末の時点で受け取っていたのですが、いつから40歳の接種ができるようになるのか、よく分かっていませんでした。郵便か何かで連絡が来るのかな? と思っていたんですが、それも一切無し。
いつまで経っても何の連絡も無いので、9月になってから自分で埼玉県の公式HPを見て確認してみると、既に「接種開始」となっていました……。

一切連絡も無いまま開始ですって、奥さん。
これ、ネットで調べられない人ってどうするんでしょうね? コールセンターに電話して聞かないといけないんでしょうか? 筆者は電話が苦手なので、もしもネットが無ければ永遠に開始時期が分からなかったかもしれません。
ニュースでは「この町では日付まで完全に決めて対応してる」とありましたが、個人的にはそっちの方が正確で混乱も起きないんじゃないかなって思いましたね。

予約サイトを見てみるが

と、愚痴っていても仕方ありません。既に接種は開始されているという事なので、接種券に書いてある予約サイトにアクセスし、予約をしようとしました。

しかし、サイトを開いてすぐに目に飛び込んできたのは「9月●日12時現在、特設接種会場、集団接種会場、個別医療機関の予約枠の空きがない状況となっております」の文字。アクセスしてわずか1秒で予約不可と宣告されてしまいました。

みんな必死なんだな、とこの時初めて知りました。
とある政治家が「1日100万回打ててる」とか言っていたので、誰でも気軽に打てると思っていました。しかし、実際はあの渋谷の行列のごとく、待たなければいけない状況だったわけです。

予約できないんじゃ仕方ありません。また別の日にアクセスしてみようかと思ったんですが、サイト内に今後の予約スケジュールの詳細も記載されており、これによるとほぼ毎日、どこかの会場で予約受付をしている事が判明。

「これだけどこかで予約受け付けてるなら、数日頑張れば何とかなるだろう!」
と、明るい兆しを感じ、その日は予約は諦めました。

で、翌日。
この日は朝10時からとある会場の予約受付があるとの事。
せっかくなので9時55分に机にスタンバイして10時が来るのを待ちます。が、58分になって突如腹痛が……。まあ、数分くらい問題無いだろうと思ってトイレに。戻ってきたのが10時5分で、それから予約サイトにアクセスしました。
が、既に予約は全て埋まっていました。5分ですよ。たった5分の間に、既に予約が全て埋まってしまったんです。人気ミュージシャンのライブかよ! 
結局その日も予約を取る事はできませんでした。

いつになったら予約が取れるのか

これを書いている9月9日現在も、まだワクチン接種の予約はできていません。予約サイトを見るに、個人接種(各病院などでの接種)も11月くらいまでは全て埋まっている状態です。

まさかこんなに無理ゲー状態になっているとは思ってもみませんでした。外に出てもみんなマスクこそしていますが普通に歩いているので、「実はみんなそんなに怖がってないんじゃないか?」とか勝手に思っていましたが、そんな事はなかったようですね。

結局、解決策は思い浮かばず、出来るだけ外出は避け、毎日コツコツと予約サイトを見るしか方法は無いという結論に至りました。
皆さんも、まだワクチンを打っていないなら、日々の注意を怠らないようにしましょう。