引用元:任天堂

ゲームボーイの発売から35年

35年前の1989年4月21日に、任天堂から携帯ゲーム機『ゲームボーイ』が発売されました。
任天堂としては『ゲーム&ウォッチ』に続く2作目の携帯ゲーム機で、世界で初めて売り上げ台数が1億台を超えた携帯ゲーム機となりました。

爆発的ヒットになった理由

任天堂を「京都の花札の会社」から「世界のゲーム会社」へと変えた立役者・横井軍平を中心として開発されたゲームボーイ。
携帯ゲーム機に関しては、同時期に「ゲームギア」「PCエンジンGT」「Atari Lynx」と言ったライバルがいましたが、結果を見ればゲームボーイが圧勝と言う結果になりました。
理由は色々ありますが、特に以下の理由で大きなアドバンスがありました。

●「ファミリーコンピュータ」が世界中で大ヒットしていた為、その「任天堂が作った携帯ゲーム機」というネームバリューがあった事
●「ファミリーコンピュータ」に参加したサードパーティがそのままゲームボーイにも参加した為、ゲームソフトの数が極めて多かった事
●他のゲーム機に比べて安かった事(ゲームボーイは12,500円、ゲームギアは19,800円、Atari Lynxは29,800円、PCエンジンGTは44,800円)
●他の携帯ゲーム機はカラー画像だった為に電池がすぐに切れてしまったが、ゲームボーイはモノクロの為、電池の持ちが非常に良かった事

などが挙げられます。
モノクロである事は当時、任天堂社内でも懸念されていたようですが、蓋を開けてみれば他を大きく引き離す結果となりました。

発売当初は大ヒットして順調に販売台数を増やしていきましたが、プレイステーションやセガサターンと言った次世代機の登場で売り上げが鈍化。このままオワコンとなると思われましたが、1996年にあの「ポケットモンスター」が発売され、息を吹き返します。
2001年には次世代機である『ゲームボーイアドバンス』が発売され、ゲームボーイ自体の役目は終えましたが、最終的に1200タイトル以上のゲームが発売され、ゲーム史に欠かせない存在となりました。

ゲームボーイの思い出(筆者談)

ゲームボーイが発売された当時、筆者は小学生でしたが、ちょっとお金持ちの友人が公園でゲームボーイをやっている姿を見て、欲しくて欲しくてたまりませんでした。
が、そう簡単に買ってもらえるわけが無く、日々ゲーム雑誌に紹介されているソフトを見て満足するしかない日々が続きました。実際に買ったのは数年経った確か中学生になってからで、お年玉を溜めて買ったと記憶しています。
ソフトもかなりの数買ったのを記憶しています。特に印象的だったソフトは以下。

『テトリス』
言わずと知れたオチ物パズルの傑作。暇があればコレやっていました。

『魔界塔士Sa・Ga』
今も続く「サガ」シリーズの第一作目。斬新過ぎるシステムにやや戸惑いましたが、携帯ゲーム機でRPGができるという事が何よりも嬉しかったです。

『天神怪戦』
江戸時代を舞台に、5種類のキャラを最大4人連れて戦うシューティングゲーム。すごく難しく、当時はクリアできませんでしたが、どんなパーティで行くのか考えるのが楽しかったです。

『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』
「聖剣伝説」シリーズの記念すべき1作目。アクションRPGというジャンルを知ったのは本作だった気がします。

『ドラキュラ伝説』
ゲームボーイ初の「悪魔城ドラキュラ」シリーズ。ゲームボーイでもドラキュラサウンドは健在でした。

他にもいっぱいありますが、キリが無いのでこれくらいに(汗)。

今やったら、レトロすぎる仕様もあって、ジックリとは楽しめない気がしますが、当時は貪るようにやりまくっていました。あれから35年と思うと感慨深いモノがあります。

今も進化し続けているゲーム機。その歴史を語る上で欠かせない名機だと思います。

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